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鐘を鳴らす者が二人いるのは間違っているだろうか
4.アイツは人気者?
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を考えると果てしなく少ない数だ。無論、数ではなく女性たちにこそ輝きがあるので気にしてはいないが」
「40人ですかぁ〜……………イヤそれ滅茶苦茶多くないですか!?」

 この先輩、どこまでガールフレンド増やせば満足するんだろう、と呆れると共に、それだけの女性と近しい関係になっているリングアベルにベルは戦慄した。息をするように女性を褒める様は既に何度か見てきたが、そこまで交友関係が広いとなると他のファミリアとの伝手もあるだろう。
 ファミリア同士が対立関係になることも珍しくないこの町で、しかも女性と友達になるのは口で言うほど簡単ではない事だと思う。今まではちょっと変わったファミリアの先輩くらいにしか思っていなかったが、実は凄い人なのかもしれない、とベルは心の中でリングアベルの株を上げた。

 ベル・クラネルには夢がある。それは、ダンジョンで危機に陥っている女性を颯爽と助け、そのまま恋人になりたいという割と不順でしょうもない夢である。だが、その夢を託してきた祖父のことをベルは今でも尊敬している。死んでしまった今でもだ。

 祖父はよくロマンや冒険を口にする人だった。そんな祖父とリングアベルは何所となく雰囲気が似ている。だからこそ、昨日初めて会ったのにこれほど打ち解けられるのかもしれない。
 もし自分に兄がいたら、案外こんな人だったのかもしれない。そう思うと、ベルはなんとなく嬉しくなった。

 その後も魔物を狩り続け、気が付けば魔石やドロップアイテムが荷物を圧迫し始めていた。
 荷物がいっぱいのまま魔物と戦うと、資金源になる魔石やアイテムを持てなくなる。だから一定以上の成果が出たら地上に戻るのが冒険の基本だ。アイテム係のサポーターがいると話はまた変わってくるのだが、生憎ヘスティア・ファミリアにはベルとリングアベルしかファミリアがいない極小ファミリアなのでどうしようもない。

「……ベル、そろそろ戻ろうか!」
「え、もう帰っちゃうんですか?僕、まだ結構余裕があるんですが……」
「バックパックはそろそろ一杯だろう?それに、余り潜りすぎるとギルドの令嬢を心配させてしまう。ベルの担当は確かエイナだったな……彼女はギルド内でも特に優しいからな。その分心配させてしまうぞ?」
「う……そういうことなら戻ります」
「素直でよろしい。かくいう俺も、最初の頃は深く潜りすぎて説教されたものだ」

 あれは失敗だった、とリングアベルは遠い目をする。多少心を翻弄するくらいなら冗談で済むが、あの時の担当令嬢はリングアベルの話を聞いて生きた心地がしなかったのか、顔面蒼白だった。あんな顔を女性にさせるのはよくない。

「冒険も心躍るが、女性を無意味に泣かせる男はいただけない。ベルもエイナを泣かせたくはないだろう?」
「流石リングアベルさん!確かに女の人
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