第1話
[1/4]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
第63回戦車道全国高校生大会が大洗の勝利という快挙で終結してから間もない頃。
大洗女子学園の生徒会室。
西住 みほ達は、杏子達生徒会に呼び出されていた。
みほ『なんのご用でしょうか?』
みほは、杏子達に聞いた。
実は何故呼ばれたかは、全く聞かされていない。
河嶋『実は、ある学園から親善試合を申し込まれた。』
沙織『ある学園?』
華『この時期に…ですか?』
杏子『ウチらに都合が有るなら、別に途中で却下してもイイって話だったから乗ったけどね。』
優花理『どこなんですか、相手は?』
河嶋が皆に理由を説明した。それを聞いた沙織達は疑問に思った。無理もないだろう。大会が終わっておよそ1週間くらいしか経っていないからだ。
小山『茅都川学園って所からなんだけど…。』
優花理『えっ、茅都川??あの茅都川学園がですか??』
河嶋『そうだ。』
優花理『いやっほ〜、最高だゼェ〜〜??』
親善試合の相手が茅都川学園と知った優花理は飛び上がる程に喜んだ。
沙織『どうしたのゆかりん、茅都川学園ってそんなに有名なの??』
優花理『有名も何も茅都川学園は、聖グロリアーナ女学院,サンダース,プラウダ,黒森峰の強豪4校の次に名前の上がる学校なんですよ??』
沙織『えっ、そうなの??』
麻子『確か、太平洋戦争末期の日本で作られた戦車を多数保有する学校だったな。常にベスト8内に喰い付いていて、隊長格は男子生徒が務めているが、他は皆女子だって……』
優花理『そうなんです??マニアにはたまらない学校なんです??』
沙織『麻子も知ってるの?』
麻子『ああ、茅都川に知り合いがいるからな。』
沙織『ヘェ〜、そう。あれ、男子が戦車道の隊長格って、そんなの有り?』
麻子『大会運営委員会に古雪流戦車道の門下生がいるからな。とはいえ、男子は隊長格か整備員くらいしか認められていないがな。』
沙織『古雪流戦車道?』
優花理『西住流の対となる流派で、西住流とは抗争が絶えないとか。』
沙織『そうなんだ。』
優花理の説明を聞いた沙織は驚いたが、麻子の説明を聞いて納得したようだ。
ーーーー
みほ『……。』
一方、みほに至っては沈黙していた。
華『どうしましたみほさん?』
みほ『えっ??いや、なんでもないです??』
華から聞かれたみほは動揺し、首を横に振りながら言った。
優花理『そういえば、茅都川学園は西住殿がお兄さんと呼ぶ人が在籍している学園ですよね?』
『『『『『??』』』』』
沙織『えっ、嘘??』
華『本当ですか?』
優花理の言葉に一同は驚き、沙織と華はみほに詰め寄った。
みほ『うん…名前は、古雪流戦車道の後継者で師範代の古雪 龍二。正確には同い年なんだけど、私は小さい頃から、彼をお兄ちゃんって呼んで慕っているの。』
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ