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ソードアート・オンラインーもしもあの時、サチが死ななかったらー
SAO
心の温度
第16話
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リズベッド『何で、〈青の槍壁〉と〈黒の剣士〉がこんな所に??』
リズベッドは、突然の事に驚いた。相手は、昨日アスナが言ってたアスナが好きな人。しかも、〈青の槍壁〉ことサチもいる。驚かざるにはいられないだろう。
サチ『いや、その〜〜。』
キリト『オーダーメイドを頼むのなら、この店がイイって、知り合いから紹介されたんだ。』
リズベッド『ああ〜、そうですか。』
キリトの説明に、リズベッドは納得した。
キリト『それより、片手用直剣をオーダーメイドで頼みたいんだけど。』
リズベッド『はい、とはいえ……最近、金属の相場が高くなっておりまして…最低でも10万コルくらいになりますが……』
サチ『お金は気にしなくていいよ。』
キリト『ああ、とにかく、最高の剣を作ってもらいたいんだ。』
内容は、片手剣のオーダー。しかも最高の剣を作って欲しいとの事だ。
リズベッド『とは言われましても、具体的な目標値を出して頂かない事には……』
キリト『そうか…それじゃあ』
リズベッドからの問いに、キリトは背中に背負っている剣を差し出した。
キリト『この剣と同等の性能と言う事でイイかな?』
リズベッド『はい。』
リズベッドは、差し出された剣を丁寧に受け取ったが…、
≪ガタンッ??≫
リズベッド『(重っ??)』
重さの余りに、剣を落としそうになった。幾ら鍛冶屋兼両手棍使いのリズベッドとはいえ、この剣を扱う事は流石に出来そうにない。リズベッドは、恐る恐る剣を鞘から抜いた。
すると、鈍く輝く黒い刀身が姿を現した。これを見たリズベッドは見くびったが、慣れた手つきでメニュー欄を表示させる。
リズベッド『<エリュシデータ>……モンスタードロップの中では、魔剣クラスの化け物ね。』
モンスタードロップとは、モンスターを倒した事で入手できるアイテムで、“圏内事件”における指輪もその1つ。
これを見たリズベッドの対抗意識は大きく燃え上がった。リズベッドは、<エリュシデータ>をキリトに返すと、壁に掛けてあった剣を差し出した。
リズベッド『ウチの店で、最高傑作の剣よ。』
キリトはその剣を受け取ると、その場で素振りした。
キリト『少し軽いな。』
リズベッド『使った金属がスピード系の代物だったからね。』
サチ『キリトは攻撃重視の重い剣が好みだからね。』
リズベッド『成る程、だからあんな重い剣を持っている訳だ。』
サチの言葉に、リズベッドは納得した。
一方のキリトは…、
キリト『うーん、これは差し詰め、サチのサブウェポンだな。』
キリトは剣をサチに手渡した。サチはその剣を受け取ると、キリトと同じ様に素振りした。
サチ『キリトの言う通り、これは私用くらいだね。』
そう言ってサチは、剣をリズベッドに返した。
サチ『でもどうする?キリトのイイ
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