第五十五話 最後の戦いその八
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「いける?」
「ええ、そろそろね」
「わかってきたわね」
「見えてきたわ」
こう言うのだった。
「それも確かにね」
「じゃあいいわね」
「終わらせるのね」
「いい?確実によ」
不敵な笑みを浮かべてだ、鈴蘭は黒蘭にこうも言った。
「決めてね」
「ええ、終わらせましょう」
「じゃあ」
「一瞬後で」
その一瞬が運命の別れ目だと思いつつだった、そのうえで。
二人はそれぞれの怪人の攻撃をだ、紙一重でかわしてから。
鈴蘭はエラスモサウルスの怪人、黒蘭はアンキロザウルスの怪人に。
それぞれ一撃を浴びせた、鈴蘭はその首に突きを、黒蘭は腹にクラブでの一撃を浴びせた。それで動きを止めてだった。
そこからだ、二人同時にだった。
跳んだ、そこから。
鈴蘭は身体を激しくドリルのように回転させつつ右足での蹴りを放った、黒蘭は相手を一旦蹴ってから跳ね返った衝撃で後ろで宙返りをして再び蹴りを放った、それで怪人達に止めを刺した。
菫もだ、その闘いの中で。
丁渡隣にいた向日葵に横目を向けつつだ、こう問うた。
「大丈夫よね」
「うん、何とかね」
向日葵は弓矢を手に微笑んで答えた。
「いけてるよ」
「そう、それじゃあ」
「これでね」
「終わらせるべきと思うけれど」
「その通りね」
向日葵はソレデスの怪人の攻撃をかわしつつ述べた、菫も菫でトリケラトプスの怪人の攻撃をかわし続けている。
その中でだ、向日葵は言うのだ。
「終わらせてそして」
「後は」
「平和に暮らしたいから」
だからこそ、というのだ。
「もう終わらせよう」
「これで」
「じゃあ」
二人共だ、それぞれの相手の怪人の動きをだった。
構えて正面から見据えた、そして。
向日葵は滑空して来た怪人の頭にだ、弓矢を放った。その光の矢が。
怪人の頭を狙っていた、だが怪人はそれを身体を右に捻ってかわした。だが向日葵の攻撃はそれで終わりではなかった。
怪人が弓矢をかわすその時にだった、攻撃をかわすことに集中していた怪人の上に跳んだ。そしてその上からだった。
踵落としを決めた、それで怪人を地面に叩きつけ。
怪人をそのまま踏み台にしてだ、そのうえでだった。
空中を跳びつつ上にも矢を放ちそこに光の壁を作りそこにバク転の要領で跳んでだ、それを台にしてだった。
地面に叩きつけられながらも起き上がってきた怪人にだ、急降下で右足そして左足の蹴りを入れて決めた。
菫もだ、突進する怪人に。
構えを取ってだ、そこからだった。
その足を払った、その薙刀で。
だがそれは切断ではなかった、ただ切っただけだった。
しかし動きは止めた、そこでだった。
菫は上に跳んだ、そこから前転宙返りをしてだった。
左足で斬る様に
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