第四十二話
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すればいいだけだもの。
何度か接近して斬りつけた感想としては展開されるバリアはとても頑丈。
頑丈なバリアで身を守り、得意の射撃、砲撃魔法でとどめという戦法。
わたしとは正反対。
過ぎ去ったシューターを操り、わたしの死角から狙ったシューターをわたしは見向きもしないで待機させておいたシューターを放って相殺させる。
「何で?」
見えているのか?
わたしの円はまだそんなに広い距離をカバーできない。
だけど今展開している魔力版の円は違う。
レイジングハートの力を借りて100メートルの範囲で展開されたわたしに死角なんて存在しない。
未来の自分だからどれくらい強くなっているのかと思ったけれど…
そろそろ飽きちゃったし、終わらせちゃおうかな。
side out
side フェイト・T・ハラオウン
一体どういう事だろう。
私が出した魔法、剣技を瞬時に真似て同じ軌道で私にぶつけてくる彼女。
名前を不破穹と言う名前の過去から来た次元漂流者。
過去の私やなのはと親しそうに話しているが、私の過去には存在しない人。
聞いた話しでは平行世界から来たらしい。
平行世界。ありえたかも知れない可能性の世界。
対峙する私は相手が過去の私と同じくらいの年齢だからと確かに油断していた所もあった。
けれどそれは直ぐに思い直されることになる。
繰り出したデバイス同士の攻撃が打ち合わされる事は多々あるし、繰り出した射撃魔法を相手の魔法が相殺するのも珍しくない。
だけど、彼女の行うそれはそんな次元の話ではない。
繰り出す攻撃の癖やタイミングまで私と同タイミングで相殺してくるその攻撃に私は驚きを隠せない。
デバイス機能が似通っているのも原因の一つだ。
斧、鎌、そして今使っている大剣と、形態を変えても対応してくる彼女のデバイス。
今使っているザンバーフォームは能力限定されていて出力限界が存在する、言ってしまえばザンバーフォームフォームイミテーション。
しかしその威力はハーケンよりも上だ。
これならと振るったそれすらも軽く返されてしまった。
「はぁっ…はぁっ…」
呼吸が乱れる。
体力や魔力の消費に寄るものではなく、これは目の前の敵の不明瞭さとプレッシャーに寄るもの。
私自身の攻撃技術で私自身を攻撃されている。
私が10年積み重ねてきたものを真っ向から否定されるような怖さを感じる。
それに私は今までに彼女自身の戦い方をその片鱗すら引き出せていない。
全ては鏡写しの様。
瞬時に私の真似を出来るそのカラクリは未だ不明だが、手加減されている事は分る。
認めよう。リミッターがどうのと言う事ではな
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