第四十二話
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「無論私が行く」
シグナムはレヴァンティンを引き抜くとバリアジャケットを展開して空を駆けた。
side out
シグナムさんに剣先を向けられてる俺とフェイト。
「こんな所で見学ですか?」
自然体で聞き返す俺とは対照的に全身で振り返り、臨戦態勢をとるフェイト。
「この模擬戦は貴様達の戦闘技能の確認だ。高町とテスタロッサがあのふたりで手一杯のようだからな。私が相手をすることにした」
ルール違反では?とは思う。けどまあ、この訓練の意義を考えればね。
チャキっと音がしてシグナムはレヴァンティンを構えなおす。
「仕方ないですね。フェイト!」
「うん」
フェイトが前衛、俺が後衛。
本来なら俺も接近戦の方が得意なのだが、今回はフェイトに戦闘経験を積ませるいい機会だ。
「行くぞ!」
その宣言と同時に距離を詰めてくるシグナム。
「はっ」
俺よりも距離が近いフェイトに狙いを定めてレヴェンティンを振りぬく。
「っ…」
その攻撃をギリギリで避けて手に持ったバルディッシュで水平に薙ぐ。
「はぁっ!」
キィンと金属がぶつかり合う音が響き渡る。
「流石テスタロッサ。なかなかやるなっ」
「くっ!私はテスタロッサじゃ有りません!」
力負けしそうなフェイトが自らデバイスを引いて距離を取り、射撃魔法を発動させる。
『フォトンランランサー』
「ファイア」
着弾するフォトンランサーはシグナムの展開したシールドで受け止められて、粉塵が舞う。
自身が起こした粉塵で視界がさえぎられ、一瞬とは言え眼前を見据え動かずに居るフェイト。
フェイト!足を止めちゃダメだから。
なのはならば足を止めての射撃なんて殆どしないし、着弾するより早く自分は移動して相手の射線上から外れている所だが、フェイトにはまだ分らない感覚か。
「っふ!」
その粉塵を掻き分けてシグナムがフェイトに走る。
フェイトも気がついたが、遅いな。
『アクセルシューター』
ヒュンっと音を立てて俺の展開したシューターがシグナムに迫る。
牽制の為に放ったシューターをシグナムはレヴァンティンで切り伏せる。
その隙に距離を取るフェイト。
「ありがとう」
「いつまでも相手の射線上にいない!動け!」
「はいっ!」
短いアドバイスだけを言って再びシグナムを警戒する。
「いい援護だ」
「それはどうも」
「だが、剣型のアームドデバイスの使い手は珍しい。出来れば斬りあいたいものだ」
俺がご指名ですか!?
だけどその言葉に一番反応したのはフェイトだ。
「私じゃ相手になりませんか?」
「い
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