巻ノ二 穴山小助その四
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「幾ら何でもな」
「わし等そこまでしないぞ」
「盗みはすれど非道はせずだ」
「それがわし等だ」
「そうか、ならばよい」
幸村は賊達の返事を聞いて静かに頷いた、そのうえで。
刀に手をかけてだ、こう言った。
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