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レインボークラウン
第二百三十七話

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             第二百三十七話  完成させてみて
 美奈子はビー玉を完成させてからすぐに華奈子のところに行った、そのうえでこう華奈子に言ったのだった。
「私も出来たわ」
「よかったわね、これでね」
「うん、二人共出来たわね」
「そうね、じゃあ美奈子も明日先生達に持って行くのね」
「そのつもりよ」
 美奈子は華奈子ににこりと笑って答えた。
「早速ね」
「よかったわね、それで美奈子のビー玉の色は」
「紫よ」
 美奈子はにこりと笑って華奈子に自分のビー玉の色を話した。
「紫にしたのよ」
「やっぱり美奈子の色はそれね」
「魔女としてはね」
 魔女としての美奈子の色はというのだ。
「やっぱり紫よ」
「あたしの赤と一緒ね」
「ええ、華奈子は赤よね」
「魔女の時はね」
 華奈子もにこりと笑って答えた。
「赤よ」
「だから華奈子のビー玉の色も」
「赤よ」
 まさにその色だとだ、華奈子も答える。
「その色にしたわ」
「そうよね、他の色は考えなかったわね」
「全然ね」
 華奈子は美奈子に即答した。
「想像もしなかったわ」
「そうよね、私もね」
「紫以外は考えなかったのね」
「最初からね、紫のつもりで作って」
「完成したのも」
「紫よ」
 その色のビー玉だったというのだ。
「他はなかったわ」
「二人共そうだったのね」
「そういうことね、それぞれの色でね」
「最初から決めて作って」
「完成したわね」
 こう二人で話す、そして。
 華奈子は美奈子にだ、笑顔であらためて言った。
「完成おめでとう」
「有り難う、じゃあね」
「乾杯しようね」
「ジュースとお菓子で」
「二人でね」 
 子供の乾杯をしようというのだ、そしてだった。
「乾杯」
 実際にジュースで乾杯をして二人でお菓子を楽しんだ。これが二人のささやかだが嬉しいお祝いだった。


第二百三十七話   完


                           2015・5・14
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