暁 〜小説投稿サイト〜
FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
バイバイエドラス
[9/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
早めに結果を恐れず、お前の想いを伝えるのだ」

俺はエドシリルにそういわれ、納得する。確かに、ウェンディに恋人ができてからとか、俺やウェンディが死んじゃってから後悔したって遅いもんな・・・
俺は顔を上げて、エドシリルを見る。

「ありがとう。近いうちに、俺の想いをウェンディに伝えるよ」
「そうしろ」

俺たちの話が終わったのを見計らってか、俺の体が浮き始める。

「じゃあな!!」
「ああ!!」
「「ウェンディを大切にな!!」」

俺はエドシリルに手を振った。

「シリル!!」
「ウェンディ!!」

俺がアニマに吸い寄せられ始めると、ウェンディと合流する。

「じゃあ、苦しんでるフリ、しよう!!」
「だな」
「ぐわああああ!!」
「きゃああああ!!」
「うあああああ!!」
「ぎゃああああ!!」

ナツさん、ウェンディ、ガジルさん、そして俺はアニマに苦しみながら吸い寄せられていく。

(ま・・・まさか人間までも吸い込むとは・・・シリルは初めから分かっててナツたちを・・・)

ジェラールは空に流される四人を見てそう思う。

「おおお!!」
「魔王が空に流されていく!!」
「王子が私たちを救ってくれたぁー!!」
「王子!!」
「バンザーイ!!」

国民たちはみんな大喜びしている。うまくいってよかった。

「王子!!」

ジェラールを呼ぶ声がして、そちらを見るとそこにはリリーがいた。よく見ると、ルーシィさんやグレイさんたちもいる。

「変化に素早く順応する必要なんてありません。もっとゆっくりでいいのです。歩くような速さでも、人はその一歩を踏み出せる。
未来へと向かっていけるのです」
「ああ・・・」

二人は互いにしか聞こえない声でそう言う。

「ばいばいエドルーシィ!!もう一つの妖精の尻尾(フェアリーテイル)!!」
「おーい!!頑張れよー俺!!じゃなくてお前!!」
「うん!!僕さん!!じゃなくて君もね!!」
「二人で何混乱してんだよ」

そう言うエドナツさんとエドルーシィさんの目には、涙が溜まっている。

「バイバイ!!お姫様!!」
「じゃあね!!エドラスの私!!」
「元気でね!!アースランドの私!!」

ココさんがルーシィさんに手を振り、ウェンディも互いに手を振り合う。

「みんなぁまたね〜!!」
「次は楽しく遊ぼうね〜!!」
「何言ってんの。もう会えないのよ、二度と」

ハッピーとセシリーはシャルルにそういわれ、驚く。

「うわぁーん!!バイバ〜イ!!」
「元気でね〜!!」
「だらしないわね。泣くんじゃないわよ」

そう言うシャルルも、涙を流している。

「さようなら、王子」
「さようなら、リリー」


[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ