バイバイエドラス
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ということを認識していく。
「やだね。俺様に逆らう者は全員・・・」
ナツは国民を見下ろしながら炎を口から吹いて見せる。
「ひいい!!」
「な・・・何だあれ!?」
「口から火が・・・」
「ば・・・化け物!!」
それを見た国民はさらなる恐怖に体を震わせる。
「よせーー!!ナツーー!!」
「あ?」
見かねたジェラールはナツを止めようと城から叫ぶ。そして、ナツや国民たち全員は声のした方へと視線を移す。
「今の誰だ!?」
「あそこだ!!」
「城にいるぞ!!」
「誰なんだ!?」
国民たちはジェラールが誰なのかわからず、さらに混乱していく。
「俺様は大魔王ドラグニルだ!」
「バカなマネはよせ!!王は倒れた!!これ以上王都に攻撃など・・・」
「ファイヤー!!」
ジェラールが言い終わる前にナツは国民たちに向かって炎を吐く。
「よせ!!」
なおもジェラールがナツを止めようとすると、ナツはジェラールを見ながら不敵な笑みを浮かべる。
「お前に俺様が止められるかなぁ?エドラスの王子さんよぉ」
「王子!?」
「王子だって!?」
「7年前に行方不明になった・・・ジェラール王子!?」
ナツの言ったことに国民たちは皆驚き、ザワザワとし始める。
「まさか・・・本物なわけないよ」
「ど・・・どうだろう・・・」
「信じられない!!」
しかし、国民たちの中にはジェラールが本物かどうかという声も見受けられる。
「なぜ奴等がここにいるんだ?」
「ぼ・・・ぼきゅが知らせたんだ」
リリーの質問に後ろから答える声がして、リリーとジェラールは振り返る。そこにいたのは、エクスタリア国務大臣のナディ。
「ナディ様!!」
「君たちの君たちの会話、聞いちゃったから・・・でも、これを提案したのはぼきゅじゃないよ」
「誰が考えたのです!?」
ナディは国民たちの中を指さす。そこにはジェラールとリリーの方を笑みを浮かべて見ている男がいる。
「シリル・・・」
そう・・・ジェラールの親友で、妖精の尻尾所属、そして王国軍にも在籍していたエドラスのシリルだった。
少し遡り・・・シリルside
俺たちがエドラス王都に向かって走っていると、俺たちの前をエドラスの俺が駆けていくのが見えた。
「エドシリル!!」
「ん?アースシリル!!ドロマ・アニムを倒したのか!?」
エドシリルは立ち止まって俺たちの方を見る。俺たちはエドシリルに近寄る。
「おい!!何がどうしてこんなことになってんだ!?」
「ガジルさん落ち着いて!!」
ガジルさんがエドシリ
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