バイバイエドラス
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「なんてひどいことを!!」
国民たちは魔王ドラグニルを批難する。
「レッドフォックス!!アデナウアー!!マーベル!!我が下僕たちよ!!街を破壊せよ!!」
魔王ドラグニルがそう指示すると、突如街の建物が崩壊し始める。
「ギッヒヒ」
「なんだあいつは!?」
「腕が剣になってる!!」
「街が!!」
その様子を見ていたエドガジルは、すぐに事態を理解する。
「あれは、この街を滅ぼそうとする大悪人!!それはそれは、悪魔のような連中です!!」
エドガジルは慌てたような顔を作り、国民たちにそう言う。
「どりゃあ!!」
続いてシリルが、 腕から大量の水を出して建物や街灯を凪ぎ払っていく。
「今度はなんだ!?」
「あの女、腕から水を出してるぞ!!」
「俺は男だコラァ!!」
「ぐはっ!!」
シリルは女だと勘違いされたことに腹をたて、誤って国民の一人を殴ってしまう。
「何やってんだおめぇは!!」
「あ!つい・・・うっかり・・・」
シリルはガジルに怒られる。しかし・・・
「奴等は人を傷つけることを躊躇わない奴等なのです!!自分たちの目的のためならば、例え誰であろうと攻撃してきます!!」
エドガジルはシリルが人を殴ったことを利用してさらに国民たちを煽っていく。
「がおーー!!」
「!」
別の場所では、ウェンディが小さな男の子を怖がらせようとしていたが・・・男の子は全く驚くこともなく、どんな反応をすればいいのか困っていた。すると、ウェンディの後ろからガジルが現れ、
ギロッ
「ぴゃーー!!」
ガジルににらまれたことによってビビって逃げていく。
(ごめんなさい・・・)
ウェンディは逃げていった少年に罪悪感を感じて、心の中で謝罪した。
「ご覧なさい!!すべてはあいつらのせいです!!」
「ギッヒヒ」
「ギヒッ」
ガジルとエドガジルは互いにアイコンタクトをとり、フォローをしあう。
「何をしているんだ!!よさないか!!」
ジェラールはナツたちにそう言う。だが、
「もっと街を破壊するんだ!!下僕ども!!」
「下僕下僕うるせーぞ!!コノヤロウ!!」
「いいからやるのじゃ!」
「口調変わっちゃってるじゃないですか・・・」
「イカれてるぜ・・・」
ナツたちは街を破壊するのをやめない。それを見てリリーはようやく、あることに気づく。
(あいつら・・・まさか・・・)
「あいつらが・・・あいつらがエドラスの魔力をうばったのか!!」
「大魔王ドラグニル!!」
「そうです!我々の幸せを奪った張本人です!」
「許さねぇ!」
「魔力を返せ!!」
国民たちは次第に、ナツたちが“悪”
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