汚名返上の鉄拳制裁2
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ものは存在しない…そうだよな?」
「何が言いてぇ?」
「剣使おうが魔法使おうが…冒険者の自由なんだよなぁ!」
魔力を奮い立たせ、体内で魔法の精製を行う。
俺が考えた術の構成は補助魔法の合成。
ベースを[ホーリーソング]に[シャープネス]、[バリアー]、[リジェネレイト]を混ぜていく。
どうせ犬野郎の方がLvは上だしステイタスも比べ物にならないほどの差があるだろう。
だったら無理矢理にでも上昇させて同じ土俵に立つしかねぇ。
「戦闘中だぞ…テメェ…何してやがる」
「その恩身に支える事を約束せよ…[戦場の神歌]!」
使った瞬間、体が軽くなるのを感じる。
体力回復、攻守の増強に加えてテンションも上がってくる。
今の俺はLvにして4〜5に相当するだろう。
「行くぞ…」
「上等だクソガk…ぐほっ!?」
まずは突貫。
一瞬で間合いを積め、腹部に一発。
ぶっ飛ぶ犬野郎を追い越し、進行方向で止まって膝蹴りを背中へ。
海老反りになる犬野郎の両腕を掴んで背負い投げをし、地面へと叩きつけた。
「まだ終わらないよな…これからだもんなぁ!」
「こ…のっ!クソガキがぁ!!」
怒りに身を任せたのか、犬野郎は一直線に向かってくる。
先程まで見えなかった動きも、今では確りと見ることが出来ている。
勢いよく繰り出される拳を掻い潜り、全身の持てる力を解放する。
オーバーリミットである。
「勝負を決めるぞ!」
腕をクロスさせ、魔力を溜め込んで打ち出す。
犬野郎はまともに受けて後方に吹き飛ぶ。
「風と共にぃ、駆け抜ける!」
吹き飛んだ犬野郎を全速力で追いかけ、その空いた顔面に――
「秘技!シャドウ・モーメン――」
ガクンッと、体が重くなる。
まるで重力が2倍…いや、3倍になったかの様に動きにくくなった。
どうやら補助効果が切れたようだ。
「ざけんなぁっ!」
決死の一撃だったのだろうか。
吹き飛びながらも接近した俺に向かって拳を突き出す犬野郎。
”バキィッ!”
お互いの顔面にお互いの拳を受ける。
所謂クロスカウンター。
勢いはそのまま、地面を仲良く転げ回り、地面に這いつくばる。
こうして俺と犬野郎の喧嘩は、お互いに気絶と言うことで幕を閉じる事となった。
ユウジside
「嘘…あのベートが…」
「何者なんだ…あの子は…!」
「Lv2がLv5に…相討ち?どうなっているんだ…!?」
「ぬぅ…」
相討ち…引き分けってところか。
今や店内は歓声で溢れ帰り、観戦していた客たちは称賛を送っていた。
「取り合えず治療しようか」
俺は指をならして二人を転送する。
戻ってきた二
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