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インフィニット・ストラトスGM〜天空を駆ける銀狼〜
私は貴女に謝りたいんです!早優
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心臓に振り下ろす狐に私は笑いかける。
「死ぬのは……貴女ですよ。狐野郎」
【何を。………いや、待ってください。私は何かを……】
狐が何かに気づいた時にはもう遅かった。ナイフが数センチで私の心臓を貫くその瞬間に橙の“疾風”が狐を手に持った“短い刀”で斬りつけて、消してしまったから。頬に当たる冷たい夜風と暖かい雫。瞼が重く上手く開けられない私を抱きしめてくれるのはーー
「もう……こんなにボロボロになっちゃって……。危険な事はしないでって言ったのに……。僕との約束なのに忘れてたの?優里」
「その……すいません。シャル……こうしないとあの狐野郎に勝てないと思ったので」
私はそう言って、その細いが暖かい身体に抱きつく。その様子を遠く離れたところで見ている我が妹が顔を赤くしながら見ていた。銀狼はというと見飽きているのか、欠伸をしている。
???
「もう〜、銀狼から話しかけられた時には心臓止まるかと思ったんだから」
「すいません。でも、ほら大丈夫だったでしょう?」
「調子に乗らないっ」
シャルに痛む背中を叩かれ、顔をしかめる。今の状況を簡単に説明すると瀕死状態だった私にシャルが山紫水明をしてくれて、何とかIS学園まで命の灯火を繋ぎ、何処で覚えたか知らないがののさんが時間を巻き戻すという荒技で私の傷を綺麗に直してくれた。ののさんにはお礼をしないといけないだろう。そして、ののさんやらいつものメンバーに抱きつかれて、うっとおしい思いをしてやっと自分の部屋に戻れたという訳だ。でも、今夜はシャルと二人きりでは無い。罰が悪そうに居心地悪そうにしてるのは私の妹の早優だ。
「でも、優里に妹が居たなんて。初めて知った、僕の事は覚えているよね?」
「〜〜〜っ。お兄ちゃん〜〜」
「シャル、早優をビックリさせないでください!!人見知りなんですから」
「………なんか、ごめんね」
早優は私の背中からひょこっと顔を出すとシャルを見る。そして、おずおずと話しかける。
「シャルルお兄ちゃんはお兄ちゃんの恋人?」
「えっ……と。うん、そうだよ」
早優は私の後ろで何か考えると
「じゃあ、お兄ちゃんはホモなの?」
「「ぶっ!?」」
妹の思わぬ発言にげほげほと咳き込む私とシャル。シャルに至っては意味を知っているのか色んな表現に顔を瞬時に変えて、最終的には落ち込んでいた。
(シャルから暗いオーラが漂ってきます……)
「コラ。早優、シャルは女の子なんですから。そんなことを言ってはいけません」
「………そうなの?シャルルお兄ちゃん?」
「うん、そうなんだ。僕、顔立ちが中性的だから。あっ、でも。まだ早優ちゃん疑ってるでしょう」
「うん」
「…………やっぱり、僕
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