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インフィニット・ストラトスGM〜天空を駆ける銀狼〜
私は貴女に謝りたいんです!早優
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「………なんで、此処にいるの?お姉ちゃん」

少女は私を睨む。その少女の傍らにはあの狐が座っていた。

「一夏っていう人とののさんっていう人は此処には居ないよ」

「知ってますよ。私のフリして、二人をアリーナの近くにある空き教室に隠れさせたんでしょう?」

「………」

少女が押し黙るのを見て、ふっと笑うと私は続ける。

「図星ですね」

「なら、なんでーー」

「貴女に謝るためです。早優」

私の言葉に固まる少女。少女の傍らにいた狐は主を守ろうと前に進み出て、威嚇を私にする。それに構わず、私は言葉を続ける。

「貴女に謝りたいんです、ずっと。貴女には理不尽な生活を送らせてしまった。私を憎むのは仕方ないです、私はそれくらいの事を貴女にしたんだから」

「……あなたは本当にあのお姉ちゃんなの?記憶喪失なんじゃあ……」

「色々有ったんですよ。貴女にこうして会うまでに」

「……」

【早優。騙されてはいけません、彼女は私たちを惑わそうとしてるかもしれない】

「金狐」

私は少女の前にいる狐を睨む。狐も負けずに私を睨みつける。

「……貴女ですか?早優を騙しているのは?その差し金は誰ですか?」

【何故、貴女に言わなくていけないの?】

「そうですか。なら、賭け事をしませんか?」

【賭け事?】

「えぇ。早優が私に全力で攻撃をするんです、その間私は彼女に攻撃をしません。普通なら倒れますよね?でも、早優が攻撃出来なくなるまで私が立っていたらどう思います?私の思いが熱意が彼女に伝わるでしょうか?」

私の提案に即座に反応したのは銀狼だった。私の着物の袖口を掴み、自分の方へクイクイと引っ張る。

【おい、優里。何を考えているだよ、お前という奴はっ!!】

(何ですか?銀狼)

【何ですか?じゃあ無いだろう、お前今は生身なんだぞ。もし、お前が死んでしまったら一番悲しみのはあの少年なんだぞ。分かってるのか?優里】

(少年って、シャルは。女の子ですよ)

【俺には少年だ。そんな事はどうでもいい、こんな馬鹿げた賭けはやめるんだ】

私は肩を竦めると銀狼に向き直る。

(銀狼も見たでしょう。このままでは早優はあの男にいいように使われてしまう。それが私のどの最期より惨かったこと、貴方も知っているはずです。銀狼)

【いや、しかし】

(あぁ、もう。うるさいですね)

私は清風明月を解くとISも解いてしまう。そして、待機形態に戻った銀狼をギュッと握る。

【ISを解除するなんて、バカですか。貴女は?】

「お好きに呼んで下さい。それに最初から生身で早優の攻撃を受けるつもりだったので」

【死ぬ気なの?貴女は?】

「死んでも構いません
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