暁 〜小説投稿サイト〜
インフィニット・ストラトスGM〜天空を駆ける銀狼〜
初めてのケンカ
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「なんで……、なんで最近こういう扱いなんですか。私……」

「優里があんなにデレデレするからだよ」

私は身体中を摩りながら、隣でまだプス〜としているシャルに視線を向ける。あの禍々しい黒いオーラは無くなったが、まだ怒っているらしく目を合わせてくれない。

「デレデレって……私がののさん相手にするわけないじゃないですか」

「してたよ。僕には見せない顔してた」

「見せない顔って……何をそんなに怒ってるんですか?私が好きなのはシャルただ一人ですよ?これでも一筋なんですから……信じられませんか?」

「うん、信じられない」

「………」

お怒りモード全開のシャルにタジタジな私。顔も微笑で固まる。これは下手な事は言わない方がいいかもしれない。シャルロットさんは何故か相当怒っていらっしゃる。
(はぁ〜、これは泊めてもらえる所。探した方がいいですね……)

「あっ!そこにいっらっしゃるのは那珂様ありませんの〜。探してましたの〜、何処に行ってましたの?次の授業、アリーナにて射撃の実践だそうですよ。早く着替えないと、織斑先生に怒られてしまいますわよ。ワタクシと一緒に行きましょう?ねぇ、那珂様」

「そのっ、ののさんの気持ちは嬉しいですが。私はシャルとーー」

「良かったね。優里、ののさんが迎えに来てくれて。僕、更衣室こっちだから。もう行くね」

「あっ、シャル。待っ………行きましょうか?ののさん」

スタスタ歩いていくシャルの背中に手を伸ばして肩を落とす私にののさんは微妙な顔をする。

???

「では、射撃の訓練を行う。そこの織斑と那珂も心して訓練すること。お前達は近接型だが、こういう事も経験しておく必要がある。分かったか?」

そう言って、私と一夏を見る織斑先生。私と一夏は目を合わせると同時に手を上げる。

「なんだ?織斑、那珂」

「その、織斑先生。私、銃を持ってませんし。出し方も分かりません」

「俺も優里と同じです」

「……………」

頭を抱える織斑先生と顔を見合わせる私と一夏。

「那珂はともかく、貴様もか。この馬鹿者共がっ!!」

バシン、バシンと頭を出席簿で叩かれる私と一夏。同時に頭を抑えて、蹲ると頭上から鬼の声が聞こえた。

「銃は学校のを使用する。お前らはそうだな……織斑はデュノアに一から十まで教えてもらえ。那珂はわたしも機体を理解してないからな。同じ所の機体で言うと志真埜か……まぁ、この際仕方ないだろう。那珂は志真埜に教えてもらえ。分かったらなら、返事して。さっさと行け」

「「はい」」

???

「ののさん、お願いします。で、どうすればいいんですか?」

私とののさんは互いにISを展開していた。そして、互いの機能を交互に見ていた。
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