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インフィニット・ストラトスGM〜天空を駆ける銀狼〜
私の居場所
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あの後、優里は僕を抱きしめたまま気を失っていた。原因は出血多量とコアとのシンクロ時間の拡大によっての精神力の使い過ぎ。急いで、お義父さんの所に戻って手当てをしてもらうとなんとか一命を取り留めた。青白かった顔も赤みを帯びてきて、僕は優里が目が覚めるまでずっと手を繋いでいた。
???
「いやぁ……、やだなぁ〜。千冬お姉ちゃん……、そんな怖い顔してぇ〜」
私はビクビク震えながら、目の前に立つ鬼の顔をチラチラと見る。千冬お姉ちゃんは はぁ〜と威勢のいい溜息を付くと私を抱きしめてくれた。耳元で囁かれるのは優しいあの頃の千冬お姉ちゃんの声で安心する。
「御苦労だったな、優里」
「はい……」
「いい顔つきになったものだ。これからも頑張れよ」
「はい」
千冬お姉ちゃんは身体を離すと笑みを消して、真面目な顔をする。
「那珂、貴様は【清風明月】を使わないで戦えるように鍛えないといけないな」
「え?」
「一週間後の放課後から実習するからな。私が直々に見てやるんだ。なぁ〜に、すぐ強くなる」
「はぁ……」
一週間後までに体力をもっとつけないといけないかもしれない。憂鬱になるが、なんとか気を持ち直す。千冬お姉ちゃんのおかげでここまで強くなったんだし、今回だって……。腕時計を見ると次の授業まであと2分となっていた。
(……もう、こんな時間ですね。教室戻らないと……)
???
頬がくすぐったい感触に包まれる。それでゆっくりと目を開けると僕を見つめる二つの大きな蒼の瞳があった。まだ視界がぼやけているがその吸い込まれそうな二つの瞳がもう一回近づいてきた事で僕は飛び起きた。慌てて、身体を起こす僕を彼は不思議そうな顔で見る。その上目遣いがとても可愛い。
「おはようございます。シャル」
「あっ、うん。おはよう、優里」
目をパチパチする僕に近づいた優里はチュッと頬に軽くキスをする。その行動で更に顔を真っ赤にする僕、驚きのあまりロレツも回らない。
「ゆっ、ゆゆゆゆ優里のバカっ!!」
「バカっ!ってひどい言われようですね」
優里はまたベットに両膝を立ててその上に小さな顔を乗せると上目遣いで僕を見る。顔を真っ赤にして優里を指差す僕を面白そうに見つめて笑っている。その初めて見る笑顔に僕はこんな状況なのにドキッとしてしまうのだった。
(からかわれて…ドキッとしちゃうなんて。僕……Mなのかな?)
優里は不意に笑みを消すとベットに上がって、僕の手を握ると瞳を閉じる。顔と顔がぶつかるスレスレで止まったということはそういうことだろう。彼の思惑に乗るのは後が怖いが、こんな近くに好きな人の顔があるんだ。誰だって、私欲を抑えられないだろう。瞳を閉じて、今か今かと待っている彼の顔が可愛かったり、時
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