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インフィニット・ストラトスGM〜天空を駆ける銀狼〜
那珂優里を怒らせたら、どうなるか分かってますよね?
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は消えたはずだった山吹色のISの少女だったーー
「へぇ〜、お姉ちゃんが初めてだよ。この【狐火】を見破ったの」
急ブレーキをかけて、止まるとその少女を睨む。一方の少女は涼しい顔して、ボロボロになった私を見て 嬉しそうな顔をした。その笑顔にイラつきながら、痛む右腕を構いながら左手に持つ短剣を少女に向ける。
「さっきから卑怯な真似ばかり、少しは自分の力で戦ってみてはどうですか?もしかして、卑怯な手を使わないと私に勝てないほどの実力なんですか?それはーー」
「貴女が!!」
「やっと、自分から攻めてきましたね……」
瞬時加速で刀を私に向かって下ろす少女の刀を痛む右手で受けてから、ぐるっと回ってから左手で攻撃する。それを難なく交わす少女。そんな少女にお返しとムカつく笑いを浮かべてやる。チラッと斜め上を見ると-0:19となっていた。
(フ。もうとっくに限界は超えてたんですね……)
「………」
「何?目を瞑って、もしかして何処からでもかかってこいってこと?舐められたものだね〜、わたしそれ程弱くないよ。ねぇ…っ!!お姉ちゃん」
カキーン。鉄と鉄がぶつかる音。
「な……んで。クソっ!!」
カキーン。カキーン
目を瞑り、殺意を感じた所を防御して 素早く反撃を繰り返す。そのやりとりが數十回行われた。ゆっくり目を開くと擦り傷だらけの山吹色のISの少女。その少女に短剣を向ける。
「まだ、やりますか?貴女では私に勝てませんよ」
「……っ。帰りましょう、金狐」
山吹色のISの少女が踵を返して、帰路につくと。私は後ろを振り向く、そこには何も浮かんでいない虚ろな瞳で私を見つめるシャルが居た。
???
私はシャルの弾丸を剣で斬りながら、神経を集中していた。そんな私に銀狼が話しかける。
【やめろ、優里!!これ以上、神経を使ったらーー】
(……少し黙ってて、……下さい……っ)
嫌な汗が着物を濡らす。
あと少しでシャルを元に戻せるかもしれないんだ。ここで諦めるわけにはーー
「くっ」
シャルのブレードで不覚にも出来た傷は深く、今までで一番大きなシミを作る。
(あれ……)
二重に重なる風景に眉を顰める。そこに右からもう一発。ゴロゴロと地面を転がる、力が入らない足に力を入れて起き上がる。そこに更にもう一発。また、地面を転がる私。その私を構うように一夏と箒が前に立つ。
「やめろ!シャルル」
「そうだ!目を覚ませよ!シャルル」
「………一夏……。箒……」
シンクロと神経の使い過ぎで重くなる瞼をなんとか上に上げる。
(……シャル……)
無表情で一夏と箒を攻撃して行くシャルを見て、私は起き上がろうと力を込める。
(立……て??俺の……足……)
ブ
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