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インフィニット・ストラトスGM〜天空を駆ける銀狼〜
黒幕
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薄暗い部屋の中、一つの人影が蠢いている。
「那珂……優里……殺す……」
人影はギロリとパソコンの画面を見つめるとその画面に映っているお下げの少女を憎らしげに睨む。画面を睨みつける瞳は茶色が罹った青色で髪は濃い金色だった。
プルプル。プルプル。
少女が握りしめている携帯が突然鳴り出す。携帯を耳に当てるとそこからーー
【早優。元気だったかい?ぼくだよ】
「おとうさん……」
【なんか息が荒くないかい?もしかして、優ちゃんの写真見てた?】
「そんなの、どうでもいい。要件は?」
【素っ気ないね〜。まぁ、いい。明日、実行するんでしょ?】
「……」
【なら、優ちゃんを狙うよりあの少年を狙った方がいいよ】
「……どうして?」
【ぼくが君に送ったそれなんだけど、まだ完全じゃないだよね〜。だから、試し打ちしといた方がいいと思ってね】
「……わかった」
【じゃね。早優、成功するのを祈ってるよ〜】
生まれた時からいつもこうだった。おとうさんは姉しか見てなくて、姉しか褒めなくてーーだから、ふとした時に思ってしまったんだ。殺してしまおう……って、姉がいるからみんなが不幸になるんだと思い込んで。今の今までやってきた、もう何も後悔は無い。憎らしい姉をこの手で殺す。
ーーあたしの存在を忘れて、幸せそうに暮らす姉をーー
殺す……
???
「本当。物騒だね、うちの子供達は……」
ぼくはメガネを外すと布団に横たわる。明日のことを思うとにやけて眠れない。
「優ちゃん……明日が楽しみだね………」
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