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インフィニット・ストラトスGM〜天空を駆ける銀狼〜
あのクソじじぃ
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らすと

【はいはーい。みんなの博士、那珂……】

ガチャ。優里が呼び出し音の横にあった電話を切る。そして、またその電話が鳴るとうっとしそうに受話器を取る。

「なんですか?」

【酷いなぁ〜、折角の再会がなのに。ボクは優ちゃんを………ってタンマタンマ。分かった、分かったから、扉開けるから暗号言って】

優里は嫌そうに顔しかめると

「お父様、大好き…………」

(えっ……お父様……)

「………」

「優ちゃーーん!!」

暗号を言った途端、ドアから駆け出してくる白衣を着た男性。両手を広げて、優里に駆け寄ってくる。優里はものすごく不愉快な顔をして、男性が駆け寄って抱きしめる所でその男性の溝うちにその小さな拳をねじ込む。それを唖然と見つめる僕。
走ってきたスピード+恐らく優里の全力パンチでかなり後方まで転がった男性はムクっと起き上がると転がったことでズレた銀淵メガネを上げるとまた懲りず優里に走って行くのだった。
転がっては殴られ、また転がる。トータルで20回。
男性の白衣はボロボロ、優里の拳は真っ赤に染まっていた。

「えっと……」

「うん?おや、君がシャルロット君かい?優ちゃんから聞いているよ」

「えっ、まぁ。そうですか」

「………男装女子…いいかもしれない……じゅる」

男性は突然呼びかけた僕に視線を送る、そしてサァっと頭から足元まで見ると何故か知らないけどニヤニヤ笑う。その笑みに背筋に悪寒が走る。そんな僕の前に優里は守るように立つと腕を組んで、男を睨む。

「どういうつもりですか?お父様?」

「どういうつもりとは何のことだい?優ちゃん?」

男は優里に睨まれているのにそれすら嬉しいといった風に振る舞う。白衣についた土を落とし、優里を見つめる。

「この服はどうつもりかと聞いているんです」

「優ちゃん、着て来てくれたんだね!!凄くにあってるよ」

優里の服を見て、目をキラキラさせている。そんな男性に冷たい視線を送る優里。

「………言い残すことはそれだけですか?」

「いやだな。優ちゃん、そんな怖い顔しないでよ?折角の感動の再会なのに」

「感動も何もあるか!!このクソ親父!!死んで詫びろ!!」

「ありがとうございますーーー!!」

(なんのコントなんだろう……これ)

優里は実体化した鬼切でそれをバットのように男性にぶつけた。それによって、良い円を描きながら飛んでいく男性。
優里は実体化を解くと僕に振り返る。

「すいません、騒々しいところを見せてしまいました。これで暫くはあの変態も帰ってこないと思うんで、今のうちに家に入りましょう」

そう言って、優里は僕の手を掴むと早足で家に入る。そして、鍵をしめる。

(鍵…
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