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インフィニット・ストラトスGM〜天空を駆ける銀狼〜
やっと夏休み
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「もう〜、また切り傷作って……。女の子なんだから、もっと気をつけないと」
「痛っ……、すみません」
学園に戻った私たちはまず更識さんを保健室へ連れて行くことを優先した。保健室に連れて行くと丁度先生が居り、私の顔を見て明らかな呆れの顔をする。しかし、私が背を負っている水色の髪の少女を見ると顔を固まらせる。そして、今は更識さんをベットに寝かせて、私の怪我の世話をしてくれている。私の付き添いのシャルはなんか顔を顰めているが。
「これで良しっと!もう…貴女が一番よ。一年で保健室を利用する回数が多いの」
「……そうですか?」
「そうですか?じゃないわよ。もう〜」
「……ごめんなさい。今度からは気をつけます」
そして先生はニヤリと笑うと耳元で囁く。
「貴女の彼氏も心配してるわよ?」
「彼氏!?」
「優里……?大丈夫?顔を真っ赤にしてるけど……もしかして熱がでたんじゃあ……」
「ちっ、違いますよっ。シャル、なんでもないですっ。大丈夫だから、落ち着いてください」
「………そう?」
シャルが心配な顔をするので笑顔で誤魔化すと先生を睨むが先生は顔を逸らしている。
??
「はぁ……。変な目会いました……たく……」
私は隣を歩くシャルを見る。視線を下に下げると自分の手とシャルの細い手が重なっている。私は嫌と言ったのだが、シャルがどうしてもと言う事でこんなことになってしまった。繋がっている手をジィと凝視する。
(シャルの手って……指が長いですね。スゥ〜と細長い。私はお父さんに似て指が短いので…)
手の甲から伝わってくる暖かさが遠い日のある人物に重なって、意識してはいけないと思うほど意識してしまい私は顔を朱色に染める。
「優里?」
「なっ、なんですか?」
「いや。ぼぅ〜としてるようだったから、大丈夫かなって。ほら、もう少しで食堂だから」
「あっ、本当ですね」
「………???」
シャルは私を見て、小首を傾げるがすぐに前を向くと食堂に歩いていく。
??
(いかん。ヤバイぞ!くそぉ……先生が変なことをいうから……)
食事中も意識してしまい、ろくに食べられなかった。何故かシャルの手元や顔ばかりに視線が行ってしまい、味も分からなかったし失態も犯した。
転校当初は上手く使えなかった箸を今では完全に物にしており、頼んだ生姜焼き定食をパクパクと食べる。ちなみに私はチキン南蛮定食である。
綺麗に食べ進めるシャルを凝視して、あそこはお母さんに似てるとかそこは似てないとか思いながら、心ここに在らずで無意識に食べているとシャルが居心地悪そうに私を見る。
「えっと……。優里……?」
「……なんですか?」
「そんなに見られると食べにくいだけど…
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