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インフィニット・ストラトスGM〜天空を駆ける銀狼〜
突然の敵襲
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考えるまでもありませんよ。私は今のあの学園に守らないといけない約束と人が居るんです。その人たちを置いて行くことは出来ません」
「………そうかい」
少女は言うだけ言うと壁に座っていた少女を抱き上げると出口へと去って行く。そんな少女の後ろ姿を見つめていた黒髪の男はニヤっと笑うと
「陽炎……来い……」
「ッ!?」
「おっと、早いね。ぼくの不意打ちを避けれたのは貴女が始めてだね」
「こっそり、行雲流水を発動してて正解でした。貴方こそ、突然襲ってくるなんて礼儀がなってないですね」
「貴女がぼくの話を真面目に聞かないからだよ」
??
(この気配はなんだろう……)
得体もしれない気配に自然と戦闘モードへと切り替わって行く。腕に抱えている更識さんを見て、私は軽く唇を噛んだ。これはヤバイ状態かもしれない。さっきの不意打ちで本の少しだが背中にかすり傷をつけてしまった。
「彼女を抱えたままでは不利でしょう?地面へ下ろしたらどうですか?」
「………」
(確かに更識さんを下ろしたら、戦いやすい。だが、まだ下にはこの男の味方が居るはず。そいつにまた、攫われたら今度こそ取り返せないかもしれない。
「そのままで戦いますか?貴女も物好きだね」
「なんとでも言って下さい」
鬼切を構えると相手も構える。
??
「っ………はぁ………はぁ………」
ポタポタと汗が地面へと落ちる。戦闘を始めて数時間が経過した。私は正直、限界なのだが相手は涼しい顔で私を見つめる。そして、ニヤっと笑うと
「もうお終い?あれを使えばいいのに」
「あ……れ………?」
「あれだよ。清風明月」
「…………」
確かに清風明月を使えば、勝てるかもしれない。でも、あれを使う体力もあるかわからない。
「じゃあ、トドメを指してあげますね」
「優里ーーー!!!」
剣が振りかざされると目を思わずつぶる。そんな私の頬を冷たい風が触った。続けて、カキン!!という音がする目を開けるとオレンジのISが私とあの男の間に入っていた。
「良かった……。もう!!優里は無茶しすぎなんだよ」
「すみません……」
「………シャルル・デュノア……、ここは一旦引きましょうか。それではまた」
男は剣を前に出して、シャルの体制を崩すと青髪男と去って行く。その後をぼぅ〜と見ていた私とシャルは少し休憩して学園へと帰った。
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