死人に対して暴言吐く者は死刑!・・・弁解の余地はない!
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「しかし、本当どうしよう?真面目な話」
俺、ネロ・アンジェロは困っていた。
ホテルに住むところを探すまで泊まろうとしたのだが、どこもいっぱい。
なんでも、近くの高級ホテルの屋上が崩落したために管理局という組織が調査のため、そこにいた客達に他のホテルに行くように手配したらしく、殆どの近くのホテルの部屋が埋まっているのだ。
「屋上崩落とか、テロでもあったのか?・・・・物騒だな」
※すみませんネロ君、貴方のせいです!
まぁそんなこんなで住むところもなければ泊まるところもない。
今はうなだれながらブラブラ街を歩いている。
流石に野宿は嫌だが、最悪の場合そうするしかないなぁ。
「ハァ、参ったなぁ本当に・・・・ん?」
しばらく歩いて顔を上げると、そこは墓場だった。
「うへぇ・・・辛気くさいところに入っちまった」
俺は言葉の割には嫌な顔をしていなかった。
墓場なんて、前世でじいちゃんの葬式以来だったからな。
俺はそう思い更けっていた。
しばらく歩いていると、葬儀をしている集団を見つけた。
その墓の前では、何人も集まっていた。
少女が1人で泣いていた。
どうやら遺族は少女1人のようだ。
他の人達は仕事の同僚らしい。
記者もかなりの数がいる。
偉そうな男は記者達の質問に答えていた。
そして、俺は聞こえた。聞こえてしまったのだった。
死者を冒涜する声を。
死者を穢す言葉を。
遺族を苦しませる罵倒を。
遺族を泣かせる暴言を。
それを聞いた俺は偉そうに言葉を発していた男の腹に拳をぶちこみ、前へ倒れたところを、足で頭を踏みつけた。
私、ティアナ・ランスターは耐えていた。
兄を罵倒する言葉に。
兄を侮辱する言葉に。
兄を軽蔑する目に。
兄は優秀な執行官だった。
兄は私の誇りであり、夢でもあった。
そんな兄を、彼等は汚した。
無能だと、役立たずだと、彼等は言った。
彼等の言葉に私は潰れそうになっていた。
大好きだった兄を、こんな風に汚す彼等を殴りたかった。
でも私は何の力もない。だから耐えるしかなかった。
いい加減泣き叫びたかった。その時、
突然現れた少年が、兄を汚す男を殴り、足で頭を踏みつけていた。
「貴様は!?誰だ!?私を誰だと思っている!!?」
俺は今、男の頭を踏みつけている。
「
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