マブラヴ
1001話
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動させて空中へと浮き上がる。
密林の上空まで移動すると、そこにあるのは見渡す限り緑の絨毯。
この辺はシミュレータならではだな。
空中で浮かぶ事30秒程。一瞬だけ木々の中で何かが光ったと判断すると、俺がシャドウを移動させるのは殆ど同時だった。
そしてつい一瞬前までシャドウのいた場所を通り過ぎていく無数のビーム弾。
シャドウのメインウェポンであるビームガトリング砲だ。
そのビーム弾が無数に広がってこちらに放たれる。
元から当てるつもりはなく、俺の空中での回避範囲を制限するのが目的の攻撃。
へぇ。シミュレータであるとしても、中々に冷静な攻撃だ。
感心しながらも、折角なのでレイの誘いに乗って誘導されるようにして移動し……
「っと! こっちは駄目か」
ビームではなく実弾、恐らくは非常に使い勝手のいい武器でもあるM950マシンガンだろう。原作でもそうだったが、この武器は弾数が多くて改造すれば凶悪な威力を発揮する。それだけのポテンシャルを持っている武器である以上、技術班がそれを改造しない筈はなく……結果的に、シャドウミラーで使われているM950マシンガンは原作でいうフル改造……いや、あるいはそれ以上に威力が上がっているような威力に仕上がっている。
そんな威力の攻撃だけに、シャドウの持つG・テリトリーで防げる筈もなく、俺はテスラ・ドライブを稼働させながら自分に向かって飛んでくる弾丸の尽くを回避していく。
レイ、確かにM950マシンガンの威力は高いし、弾数も多い。それに連射速度も高いと文句の付けようもない武器だ。だが……BETAじゃあるまいし、引き金を引きっぱなしだとあっさりと自分の居場所を見抜かれるぞ。
テスラ・ドライブを最大駆動させ、そのまま真っ直ぐに密林の中へ。
そこで待ち受けていたのは……
「へぇ」
まるで俺が来るのを見越していたかのように、シャドウの左肩に装備されているグラビティキャノンの砲口をこちらに向けている姿に感心の声を上げる。
だが、まだ反応が遅い。
機体を地面に接触するスレスレまで下げ、俺のシャドウが一瞬前までいた空間を貫く重力波砲を見ながら接近。そのままレイの乗っているシャドウのコックピットへとビームガトリング砲の砲口を突きつけてゼロ距離からトリガーを引き、俺の勝ちが映像モニタに映し出される。
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