マブラヴ
1001話
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と表現してもいいようになった者達、そしてアウルやスティングにように比較的新しいメンバーも揃っている。
円と美砂がいないのは、シロガネのブリッジクルーとしての訓練を受けているからだろう。何気にマリューが厳しいと昨夜の寝物語で言っていた。
……もっとも、それを聞いたマリューは意味ありげな笑みを浮かべていたのだが。
ともあれ、周囲を見回しつつ目的の人物を見つける。
アウルやスティングと一緒にこっちに視線を向けている、素の人物。
「レイ、ちょっと俺とシミュレータで対戦だ」
その問い掛けに、まさか自分が声を掛けられるとは思ってもいなかったのか、一瞬ポカンとした表情を浮かべるレイ。
「俺が、ですか?」
原作よりも言葉遣いがフランクというか乱暴になっているのは、ムウと一緒に暮らした結果だろう。まぁ、そもそもシャドウミラーはやる事をやってさえいれば特に礼儀とかには厳しくないしな。
勿論公の場とかでなら話は別だが。
「ああ。確かお前とはまだ1度もシミュレータなり、実機なりで対戦をした事はなかっただろ? だからだな」
「ちょっと待てよアクセル! 幾ら何でも、シャドウとニーズヘッグだと機体性能の差がありすぎるだろ!?」
レイの保護者でもあるムウがそう言ってくるが、俺は肩を竦めてから口を開く。
「別にニーズヘッグを使うとは言ってないだろ。機体性能の差が大きすぎるというのは、普通に考えれば分かるし。俺もシャドウを使わせて貰うさ」
「……それならまぁ、いい……のか?」
首を傾げつつ、ムウの視線はレイへと向けられる。
「いいか、レイ。手加減とかは一切考えるな。本気の本気で挑めよ。アクセル相手に手加減なんてしようものなら、速攻で落とされるからな」
「そうだぞ。あいつ、俺達相手にも容赦ないんだよ。全く大人げない」
ここぞとばかりにスティングやアウルがそう告げているが、なら後でお前にも大人げない対応をさせて貰おうか。
そんな風に思いつつ、シミュレータへと乗り込むのだった。
シミュレータを起動し、まず最初に目に入ってきたのは地上……いや、この場合は密林と表現した方がいいか。
レイにとっては身を隠す場所が多いが、同時にそれは向こうにとっても俺の姿を見つけるのが難しいという事を意味している。
これがもしニーズヘッグであれば、グレートグランドマスターキーを使って影のゲートから奇襲すれば恐らく速攻で勝負が決まるだろう。まぁ、この機体はシャドウだけにそんな真似は出来ないのだが。
本来であれば、敵の姿を見つけるのを優先するのだろう。それは事実そうであり、普通に考えれば正しい選択だ。
だが……折角の訓練。それでは面白くない。
そう判断し、シャドウのテスラ・ドライブを起
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