マブラヴ
1001話
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
BETAに対する恭順派、そして難民解放戦線。その名称通りに考えれば、とてもではないが協力し合う事は出来ない組織だ。
片やBETAに対して恭順……と言えば耳障りはいいが、ようはBETAに殺される事を目標にしている集団。それに対してもう片方がBETAによって生まれた難民達の生活を少しでも向上させようという集団。
だが、何故か今はそんな組織が手を組んで中東やアフリカで何かを企んでいる。
レモンからそう聞かされた俺は、カリンダ基地からホワイトスターに戻ってから早速エザリアへと連絡を取る。
「で、マブラヴ世界でまたテロリスト共が動き出していると聞いてるんだが?」
『あら、もうその情報が耳に入ったの? まだ確定事項じゃないから、今日の夜にでも報告しようと思っていたのだけど……』
少し驚いた顔でこちらを見てくるエザリア。どうやらタイミングが悪かったらしい。というか、レモンはどこからその辺の情報を得ていたんだろうな。
……ああ、あやかや千鶴から寝物語経由でか?
何か普通にありそうな感じがする。
「で、確定事項じゃないって事は、違う可能性もあるのか?」
『7……いえ、8割で確定というところね』
「それはまた、微妙な」
8割ということは、残り2割は問題ない可能性もあるという事だ。これが9割まで行けばほぼ確定と考えていいんだろうが……
「それにしても、こっちの情報網に引っ掛かったのが随分と遅かったな」
『そうね。それに関しては謝るしかないわ。ただ、向こうも追い詰められてこっちの技術力を大分理解してるのよ。それこそ、通信を使えばこっちに盗聴される可能性が高いという事で、通信機や電話といった通信手段は使ってないわ』
「ならどうやって通信を……おい、まさか」
微妙に嫌な予感がして、そのまま口を開く。
するとエザリアは俺の言いたい事が分かったのだろう。小さく溜息を吐きながら口を開く。
『ええ。人間の伝令、手紙、更には伝書鳩やら伝書犬やらといった、アナクロな手段を使っていると思われるわ』
「……マジか。ただでさえ動物とかは少なくなってるってのに」
ある意味では予想通りのその言葉に、思わず呟く。
確かに俺達シャドウミラーの主な情報手段の方法は、高い技術力を活かしての盗聴や盗撮といったものに重点を置かれている。
これは俺達シャドウミラーの有利な点を使っての情報収集という他にも、純粋に人手の問題もある。
シャドウミラーの主な人員は非常に少ない。……まぁ、門世界から移住してきたハイエルフやダークエルフがいるが、まさかエルフを情報収集に出す訳にもいかないだろう。
あるいはネギま世界辺りにはその辺をどうにかするマジックアイテムがあったり、レモン達技術班に変装道具を作って貰えばどうにかなるかもし
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ