第28話 Machination 7
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「っかしいなぁ……サテラどこ行ったんだろう……」
ふらふらと日の落ちた学園を散策するのは、我らが主人公、アオイ・カズト。
実は、サテライザーを探して屋外まで出てきたのである。
その時だ。ポケットに入れていたケータイが振動した。このタイミング。間違いようが無い。
ポケットからケータイを取り出し、先回りして、答える。
「おかけになった電話番号は……」
『同じ手が通用すると思うのか少年??』
自信満々の返答に、内心イラっとしながらも、溜息をついて話を始める。
「今度は何があったんだよ、痴女。」
『遂には神すらもつけられないのかい??
まぁいいや。』
いいのかよ、とは突っ込まない。もう慣れっこだ。
「それで、今度は何事だ?」
『サテラちゃん、闘技場にいるよ。』
「いきなりだな……なんでさ。」
そう聞くと、ふっふっふと苛立つ笑い声を上げながら、話を続けた。
『なんでかは、君の目で確かめた方が面白、もとい分かりやすいよ。きっと。』
「いま何を言いかけたこの痴女ってまた切りやがった??」
まったく、と溜息をつき、ポケットにケータイをしまう。
****************
サテライザーは全力で走り回っていた。
それだというのに、背中から衝撃が襲いかかり、溜め込んでいた息と共に少量の血が吐き出される。
その衝撃の発生源は、数メートルも後方にいた、ラナ・リンチェンだ。
あの女の放った〈空牙〉という名の技。
おそらくは拳法の一種だろう。
まずは距離を置かなければならない。
有効範囲を知らなければならない。
だから走り続ける。
それでも、足りない。四方八方からの見えない拳により、確実に体力を削られていく。近づこうとしても、〈空牙〉によって弾かれてしまう。
こちらは近づけないのに、あちらからはいくらでも攻撃できてしまう。
例えるのならば、まるで目の前に見えないもう一人のラナがいるようだ。
距離を取らなければ。アクセルを使い、動き回る。
そうしていると、ラナがニヤリと笑みを浮かべ、拳を振りかぶった。
「もう楽になるであります??」
〈空牙〉を警戒し、もう一度加速するために後方へと飛び上がる。
そこで、はたと気づいだ。
この状態は、先ほどのリプレイだ。
飛び上がった状態は、完璧な無防備。
なのに衝撃は襲ってこない。
手を抜いているわけでも、遊んでいるわけでもない。
ラナは拳を腰だめに構え、
「こっちが本命であります??」
下から上へとアッパーの要領で〈空牙〉を飛ばした。顎に衝撃が走り、脳が揺れてうまく立てなくなる。
もちろん、その隙をラナが見逃すはずもなく、
「まだまだでありますよ??」
今度はラナ
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