暁 〜小説投稿サイト〜
魔法科高校〜黒衣の人間主神〜
九校戦編〈下〉
九校戦五日目(3)×情報強化と今回のデバイス補佐能力
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
波を作りだした技術である。モニターの中で展開されている技巧も、雫の個人的なテクニックではなく一真のオリジナルデバイスによる補佐と破壊方法を習っただけである。

「流石に雫はキチンと仕上げているというより、俺の教えた通りにしているようだな」

「あれはまるで白龍皇が使う反射の力ですね、それかリフレクタービットのようなものでしょうか」

「ま、雫も最初は疑ったがいざやってみたらホントに出来たという感じだったからな。アレを試したのは、アルビオンの力を持った事により見えない盾により振動を塊にさせてから、反射させて一気に破壊するという方法を編み出したからな」

既に敵陣は氷柱四本となっており、雫の氷柱は十二本全部健在である。モニターのバイオリズム曲線は、疲労感を感じさせない程だったので問題なかった。今回の補佐能力は、見えない盾を無意識に敵陣に向けさせて、雫本人は空気の塊を撃ち出すだけであとはデバイスの補佐によってである。疲労状態ではないので、魔法行使にも影響はないに等しい。少し寝不足だったエイミィのように体調を崩している様子ではなかったし、『情報強化』と『リフレクターによる空気弾』も練習以上にスムーズに発動しているようだ。

『共振破壊』は雫の母親が得意としていた魔法で、本来なら雫も一真と組む前から高校生にしては高いレベルで使いこなしていた。本来の『共振破壊』は、対象物に無段階で振動数を上げていく魔法を直接掛けて、固有振動数に一致した時点で『振動させる』という事象改変に対する抵抗が最も小さくなった時点で振動数を固定し、対象物を振動破壊するという二段階魔法だ。対象物に直接振動魔法を掛ける場合は、魔法式の干渉に対するエイドスの抵抗で感覚的に共鳴点を探る事が出来るが、間接的に仕掛ける場合は対象物の共振状態を観測しなければならない。それを観測機械に頼るのではなく、魔法工程として起動式に組み込んだのが本来のやり方だ。

だが実際使っている魔法は、白龍皇の力である反射を使った事とデバイスによって見えないリフレクターが空気弾で、一気に破壊する方法を魔法として起動式に書き換えたようなもんである。俺がよく使う反射で何か出来ないか?と考えた結果が今であるが、そもそもこれが出来るのは全てオリジナルデバイスの力によって生み出されている。これを最初に聞いた雫も、疑問で一杯だったがいざ使ってみると『共振破壊』よりも使いやすく、補佐能力のお陰で魔法力を消費は最小限に抑えられている。学校の地下での相当練習した甲斐があった事の熟練振りだ。

敵陣の氷柱が二〜三本同時に砕くが、自陣の氷柱は一本倒されていた。それについては、相手の最後の悪あがきだと思っていた。相手選手は一瞬で二〜三本倒されているので、今の攻撃に魔法力を全て注いでいる状態となっている。敗北は免れないと認め、一本も
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ