九校戦編〈下〉
九校戦五日目(3)×情報強化と今回のデバイス補佐能力
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を使うのが正攻法だと思うけど」
「昨日から見ている限り、北山はキャパシティも中々のものだ。エイドスの複写が苦になる、という事もないだろう。それに特定の系統を妨害するなら、領域干渉よりも情報強化の方が効率的だしな」
画面の中では、再び移動系魔法を仕掛けた相手校の攻撃が最初と同じように無効化されていく。そして攻撃魔法が不発となった瞬間の間隙、敵陣の氷柱をまるで弾丸を跳ね返すように三本粉々に砕け散った。
「・・・・今のは何だ?真由美、見えたか?」
摩利には見えなかったので、問い掛けると真由美は少し自信が無いかのようにして顔を向けた。
「モニター越しでは推測にしかならないけど・・・・」
ほぼリアルタイムで分析画像が表示されると言っても、その場で直に魔法を感じ取るのとは勝手が違う。
「多分、『共振破壊』の応用だと思うわ『それは違いますよ、七草会長さん』桜花さん?何が違うと言うのかしら?」
本部にいつの間にかいた桜花が説明したが、本来であれば間接的に仕掛けられた魔法は、対象物に魔法効果が表示されない為、周囲の映像から使われた魔法を推測しなければならない。
「本来ならば、周波数を無段階に変更する振動魔法を敵陣の地面に仕掛けて、柱と共鳴が生じた所で振動数を固定させてからの一気に出力を上げて共振状態を作り出したと言う会長ではありますが、それは違うと言っておきましょうか」
「それならば対抗魔法を避ける為に、柱に直接魔法を仕掛けるのではなく、地面を媒体に使ったという事になる。同じ地面媒体でも、力任せな花音の『地雷原』に比べて、高度に技巧的な術式となるし共鳴点を探るのに時間が掛かるから、情報強化でその時間を稼いでいる訳ならば納得できる」
「そうよね、振動数の操作はお手の物という感じだけど。桜花さんが言うには違う術式だと言う事かしら?」
「一瞬なので分からないと思いですが、あれは見えない盾によって跳ね返させた振動を弾丸のようにさせたのです。なので七草会長さんが言った『共振破壊』の応用だと見えますが、雫さんが使っているデバイスはただの汎用型ではありません。無意識にリフレクターと振動弾=サイオン波を物理的なのにしてから、どこを破壊するかによって、敵からは察知されないようにしてます」
「・・・・一瞬で補佐的な事が同時に起きているという事?そんな高等な技術は今まで見た事ないわ」
今回の補佐能力は、見えないリフレクターがどこで配置されるかによって、振動を弾丸のようにさせてから一気に破壊する方法だった。そしてそれを察知されないような補佐されている為、敵はいったいどこから攻撃しているのかが理解出来ていない。似ているもんだと、服部を最後に倒した電撃と共に放ったサイオン波の振動数を緻密に制御して合成
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