あの有名な
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木々がなぎ倒され、大地が抉れる。その轟音は天まで届き、その輝きは夜の帳を打ち払った。
・・・って、まるで隕石でも降って来たかのような惨状が、僕の一振りによって引き起こされたなんて、僕本人にしても信じられなかった。いや、ホントにかるーく振っただけですよ?ホントに。
まぁ、手には例の(仮)を持っていたりはするんですが。
いやこれ、小高い丘の上だからいいものの、住宅地でやったらえらいことになってたな。
「 さすが☆5は違いますねー 」
「 ・・・こんなに凄いものだったんですか 」
「 だから言ったじゃないですか。貴重な物だって 」
「 ここまで強力だとは聞いてなかったですがね 」
すると女神様はバツが悪そうに顔を背けながら
「 少し状況が変わりまして・・・ 」
「 というと? 」
「 3ヵ月後に開催されるレギュレーション無しのオープン大会に参加することに・・・なりました 」
「 ほえー、何の大会なんですか? 」
「 人生ゲームの・・・ 」
はい?
「 ・・・で、あなたに出場してもらいます 」
いやいやお姉さん、話がぶっ飛びすぎて着いていけないのだけれど。
そもそもなにすんの? ・・・なんとなく分かるけどさ。
でも、参加してみてもいいかもしれない。最近平和すぎてヒマだったし。(駅でフラストレーションを発散したことはナイショ)それに、自分がどの位置に居るのかをここらで把握するのもいいだろう。・・・これで女神様に貸しが2つ出来た事になる。のんびりためていこうと思っている。
「 いいですよ 」
僕は快諾した。
「 なんか今なら誰にも負けない気がしますし 」
「 そうなのですか?あなたのパラメータはそんなに高くなかったと・・・え? 」
僕のコマとしてのパラメータを確認した女神様が固まる。理由はなんとなく心あたりがあった。
「 なんでこんなに強くなっちゃってるんですか?まだ数回しか戦闘してないはずなのに 」
「 まぁまぁ 」
「 ・・・説明、してくれますか? 」
「 いいですよ 」
そこで僕は女神様にいつかの神社での話をした。人を殺したこと。何度も何度も過去に戻って同じ事を繰り返した事実。話している途中で、僕を見る女神様の目が細まった気がしたが、それが気のせいなのかどうかは分からなかった。真実であったとしても、そこにどんな心情の変化があったかなんて僕にはわからないのだ。
「 なるほど、それでここまでパラメータが上がってるんですね 」
戦闘経験という面で見ても、熟年のコマを遥かに上回っていたらしい。おいおい、ここでまさかのチートキャラ化してしまっていたとは。人生どこで何が起こる
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