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ダンジョンに転生者が来るのは間違っているだろうか
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応聞いたっすけど、どうやら担当の冒険者を所属派閥まで連れていってあげた見たいっすよ」

「……」コクリ

「ていう口実で逃げたんじゃねぇのか?」

聞いてきたというならアルドアさんのいう通りなのだろう。
ただ、いくらアドバイザーとは言え、一人の冒険者にそこまでするとは珍しいな。

「女の人がそんな大の冒険者を連れていけるのか?」

「何でも、担当してるのはスウィードより下の男の子らしいっすけど……まぁ、詳しくは教えてくれなかったす。機密事項っすよ」

「フッ、まぁまた明日の朝に来ればいいだけさ」

話題の中心である本人は全く気にした様子もない。てか、この人、例え邪険にされても照れ隠しだと思ってしまうほどの人だ。俺達が気にするだけ無駄というものである。



ーーーーーーーーーー



「ラッカル、お疲れ。 留守番ありがとうね」

「おう! お前んとこの飯が食えるなら構わねぇよ!」

【バルドル・ファミリア】ホーム、【光明の館】
オラリオの北に位置する場所に建てられたホームで迎えてくれたのは懇意派閥である【ウィザル・ファミリア】の団長、ラッカル・オイードさんだった。
ファミリアのランクは俺達と同じCランクだが、構成員は七十名を越える派閥だ。
主神であるウィザル様とバルドル様は天界からの親友らしく、零細時代から仲が良い。
そして、うちの団長と向こうの団長も仲が良いのだ。
構成員の少ない【バルドル・ファミリア】が遠征の際には、こうして留守番に何人かの団員を貸してくれる。
で、うちはその礼として留守番してくれた人達とご飯食べることになっている。

「えっと……式さん、この人は?」

「【ウィザル・ファミリア】団長のラッカルさんだ。 これから、よく顔合わせるし、挨拶しとけよ」

「お! 式と、そっちが新しく入った新人か! 俺はラッカル、よろしくな!」

ハーチェスさんと話していたラッカルさんがこちらに気付き、豪快な笑みを浮かべて俺とスウィードに挨拶してきた。まぁ、慣れっこだ。こういう暑い人は。

「で? ラッカル。君はうちのホームの留守番をしてくれたのかい?」

「ん? やってねぇな」

おいこら

「……はぁ、いつものように飯だけ集りに来たのか……」

「おいおい、そんな言い方はねぇだろ? 留守番してたのはうちのファミリアで、俺はそこの団長だ。いけないこたぁねぇだろ?」

「……まぁ、いつものことか」

もう諦めたよ、と呆れたように笑うハーチェスさんに、「そうだろそうだろ! ガッハッハ!」と可々大笑するラッカルさん。
【ウィザル・ファミリア】も含めた全員がいつものように苦笑いを浮かべる中、ハーチェスさんが指
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