閑話―大計略の舞台裏―
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伝えした『要求』がしやすいとは思いませんか〜?」
集まりが悪いために風が考えた対策、それはここの農民達に黄巾賊達を集めさせると言うものであった。
この地において保護されるという事実を知れば、わざわざ危険を冒してまで黄巾達を呼びに行くものは少ないかもしれない。それを防ぐために彼女は、彼等の心を感動で満たし袁家に心酔させたのだ。
「……風は太陽を支える為なら、黒い策でも編み出して実行出来るです」
「……」
「……嫌いになりましたか〜?」
口調は変わっていないが彼女の肩は小刻みに震え、瞳は不安に揺れている。
「我の為に策を実行した者をどうして嫌いになれる? それに――この策は多くの人名を救える最善の一手だ。黒くなどない」
「……」
「それでも気になるというのなら――その業、我も共に背負おう! もとより、そうさせた我の業でもあるからな、フハハハハハ!!」
風の返事は聞かず。そのまま高台に向かう。最後の彼女の顔を見てはいなかったが、何故か笑顔だと確信していた。
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