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リリカルビィト〜才牙と魔法が交わる物語〜“改稿版”
三十三話、なりたい自分を守る者
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豪華な建物。ガラス製の透明な
屋根に花壇がぎっしりそして、その真ん中にテーブルと椅子
龍也はそこに座って作業をしていた
「よし、この書類は終わり、後はこっちだな……」
「アンケート一番の集計、終わりました。プリントしておきますね」
「サンキュー」
プリンターに繋げたウィルがそう言いながらプリントする
「せいが出てるな、龍也」
そう言いながら近付く人物……
いや、人物と言うべきなのだろうか?
それはとても小さく、妖精と言っても良い大きさなのである
しかも、はなしかけて来たのは王様の様な格好をして偉そうにしている
「キセキ……ガーディアン達には色々とご馳走になっているしな、これくらいしないと……てかお前ら"しゅごキャラ"何だから手伝えよ」
そう言いながらキセキを見つつプリントを纏める龍也
しゅごキャラ……子供たちはみなこころのたまごを持っており、其がたまに"しゅごたま"という特殊なたまごに変化する……そして其から生まれる"なりたい自分"……其がしゅごキャラである。
つまり"もう一人の自分"である
「王である我には手伝う理由がない」
そう言いながら偉そうにするキセキ
「ふーん、そんなこと言うんだ?」
龍也は"わざと"バカにした態度で言う
「な、何だ?」
怯みながら聞くキセキ
「キセキ、王であるということはこういう書類の整理や民の意見を取り入れたりする事が日常茶飯事……つまり、ガーディアンの仕事は王になってから後々役に立つスキルなのだよ……」
「う……」
「王になってからやるとあまりうまくできず、民から反感を買うぞ? 王様だからと言って力ずくで従わせると誰も信頼してくれないしな?」
「ぐっ……」
「(もう少しかな?)……其に唯世はそんな王様になりたいのかな〜? キセキは唯世のなりたい自分でしょ?」
「唯世はそんな王は目指していない!!!! 良いだろう、何をすれば良い!!!?」
「(掛かった!)」ニヤリ♪
「(マスター、黒いです……)」
龍也の笑顔にウィルはそう思ったという……
●○●○
「……成る程、其でキセキも手伝いをしていると……」
金髪の男子……辺里唯世が苦笑しながら懸命に龍也を手伝っているキセキを見ていた
「凄いねたっつー、キセキを手伝わせるなんて、尊敬するよ」
ツインテールの少女、結木ややが何故か龍也の膝の上に乗って言っていた
「やや、何で龍也の膝の上にいんだ? まだ椅子あるだろ?」
オレンジ髪の男子、相馬 空海が不思議そうに聞く
「え? だってそうしたらあむちーの座る椅子無くなるもん♪」
そう言いながら龍也に寄りかかるやや
「
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