第1話 どうやら私(僕)は、死んでしまったようです
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きるのかな。
確実に死亡する重症だよコレ?
「うぅん……」
あっ。起きた。
一応この人達から色々聞いたけど、本当だったんだね。
この天上界(保留荘含め)だと、痛みはあるけど、傷はすぐなおるし死んでもすぐ生き返るって言ってたし。
ガバッ!と起き上がった緑フードくん。ここは緑フードくんの部屋。鍵が落ちてたから勝手に上がらせて貰った。
「101号室のアンドリューだ」
「203号室のアルヴァンスだよ。ここまでみんなと一緒に運んできたんだ〜」
この天上界の事を緑フードくんに説明する。
「かくかくしかじか」
「ここだとどんな傷も癒える……と」
かくかくしかじかで分かる人始めてみたな。ちなみに、後遺症も残らないらしいから安心だよね。
そこでわくわくした顔のアルヴァンスが言う。
「気持ち良かった?ねぇさっきぶつかったとき気持ち良かったぁ?」
「なんの事ですか!」
怖いよこの人!
一瞬でもこの保留荘で頑張っていけると思った私を疑っちゃう。
「悪ィな。コイツ根っからのドMなもんで」
「定規を【ピーー】にさすの気持ち良かったよぉ♪」
なにも言わないよ私は。
なにも語れないよ私は。
頑張ってね緑フードくん。
「じゃ、じゃあさっき定規投げたのは……アルヴァンスさん……?」
「それは俺………こいつ人の定規パクってSMに使いやがって!」
「だって定規は使った事なかったんだもん!」
「うるせぇ!人の定規でオ○るな屑!」
「あぁん♪その拳すごく良いよぉ♪」
「あわわわわわ」
緑フードくんの頭を優しく撫でる。あわれみの眼を向けながら。
「うぅ。マトモな人が葵さんしかいない……」
私の自己紹介は既に車内で終わらせてある。
「アンドリューは痛め付けるの好きだから君も痛め付けられたかったらアンドリューに頼むとい――」
「緑フードくんに変な事吹き込まないでアルヴァンス!」
あくまで手は出さない。口で言う。
「よくいったぞ新人!さぁ殺れ!殺るんだ!」
私達でドタバタしてると、緑フードくんがまた倒れてしまった。
よし。アルヴァンス殴っちゃおう。
「ぎゃす!」
アルヴァンスが意味不明な声を出して気絶する。
「………なにした?」
「ちょっと………ね?」
クヒヒと笑いながら手刀を見せる。
アルヴァンスはドMらしいから、一番傷付ける方法は"痛みなしに気絶させる"事。だからやったまで。
「……お前……見かけによらず危ないんだな」
「こう見えても殺人鬼だしね?………緑フードくんに悪い事吹き込まない事。まだ純水無垢な子なんだからね?」
アンドリューは葵の眼を見て感じた。
(コイツは
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