暁 〜小説投稿サイト〜
詩集「棘」
揺れて照しつける太陽

[8]前話 [2]次話


何もない
君の匂いの消えたこの街では
光は陰り
歩いてく未来さえ見えないよ

無意識のうちに
君の姿 その仕草 思い出す
渇いた心は
会いたいとせがんでは僕を責める…

時とは無情に命(トモシビ)さえ吹き消す
愛とは一体 何なのでしょうか?

揺れて照しつける太陽
君の影を全て消し去ってく
どんなにきつく抱いていても
真昼の陽射しは容赦なく…
心の奥まで 照しつけてる


切なさ途切れず
夜更けの窓辺で君を想い
雲は空を覆って
今日の夜は月さえ見えない

魔法があったら
君の心を掴んで離さない
在りもしないそんな
絵空事を考えては苦笑する…

恋しい人を想う時 人間(ヒト)は
奇蹟を望んでしまうものでしょう?

揺れて照しつける太陽
残り香さえ全て奪ってゆく
風を起こし跡形もなく
哀しくて逃げ込んだ木陰
ほんの少し優しくて 涙が出たよ…

君への想いまで 明け渡せない…




[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ