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革命家の死
1部分:第一章
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ど嘘だがな」
 秋生は誉田についてはよくわかっていた。彼の取材がどういったものかを。
「ただ言われていることを書いているだけだ」
「そうですね。検証していませんからね」
「一方的に書いてるだけですから」
「大体日本刀で百人斬りなんてできないしょ」
 部下の一人が秋生にこのことをだ。こっそりと囁いた。
「うちの系列のテレビ局でも時代劇やってますけれど」
「あれで刀で人斬ったらすぐに拭いてるな」
「一人斬ったら血や脂が付いて斬れなくなるからですね」
「ああ、そうだ」
 秋生も知っていることだった。このことはだ。
「一人か二人斬って終わりだ。骨なんかに当たったら刃がこぼれる」
「だから百人斬りなんてとてもですね」
「斬れたものじゃない」
 しかしその誉田という男はだ。その事実を全く検証せずに書いているというのだ。仮にも事実を書くという新聞記者がだ。尚この誉田という名前も本名ではない。

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