嫉妬
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の事。
森の中で行き倒れていたお兄ちゃんを化猫の宿に連れて帰り看病をしたりした。
もう体調も良くなりこのままお別れかと思った時に言った一言。
_私のお兄ちゃんになってよ。
この一言を期にお兄ちゃんは私のお兄ちゃんになってくれた。
どんな時も一緒にいてくれた。どんな時も私を守ってくれた。
そんなお兄ちゃんが大好きになった。でも、お兄ちゃんはあの一言から私の事を妹と見ている。
妹は恋愛対象にならないという風潮がお兄ちゃんの中にも流れている。
でも…私は…それでもお兄ちゃんの事が…。
「おーい。どーしたー?」
「えっ!!?」
私は咄嗟に声をかけられてしまい肩をすくめた。
「どうしたんだよ。暑さで頭やられちまったか?」
「そ、そんなんじゃないよ。アハハ…。」
「それでもこまめに水分はとっとかないとな。」
スッ
そう言ってお兄ちゃんは私に紙コップに入ったオレンジジュースをくれた。
「ありがとう…。」
「で、ホントはどうしたんだ?なんか悩みとかあるのか?」
「えっ!!?えっと…その…。」
お兄ちゃんは私の隣に座り顔をのぞき込んでいる。
「あのね…。もし…もしもだよ。…兄妹同士で恋愛っておかしいと思う?」
「んー…。そうだなー…。」
もしもこの答えが私が欲しい答えならこの気持ちを伝えよう。私はお兄ちゃんが好きだと…。
「んー…やっぱりふ、」
ドガァァァァァン
突然近くで爆発が起きた。辺りは爆発から逃げる為人で覆われている。
「なんだ!!?」
「爆発!!?」
「ウェンディは街のみんなの避難を頼む!!!オレは爆発があった場所に行く!!!」
「わ、わかった!!」
お兄ちゃんはそう言って爆発があった場所に飛んでいった。
私も街の人の避難をしなくちゃ。
sideタクヤ
(「爆発はあそこからか…。」)
オレはウェンディと別れ、爆発元へと足を運んでいた。
人が混雑していた為、両手から水を噴射させ空から向かった。
ドゴォォン
「またかよっ!!?」
オレはスピードを上げ急ぐ。現場に着くとそこは既に火の海と化していた。
オレは急いで消火活動に移った。爆発したのは一軒の骨董品店だった。
幸い近くに人はいなかったらしく怪我人などはいないようだ。
だが、何故ここを爆破したのかは分からない。目的があったのか、または無差別での事なのか。
オレは消火活動しながら頭を回していた。
「あぁ…わしの店が…。」
「!!オイじいさん!!大丈夫か!!?」
「わしの店が…燃えて…燃えて…。」
老人は気が動転しているの
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