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ダンジョンに復讐を求めるの間違っているだろうか
【パーガトリウム・フレイム】
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セリア》】と呼ばれ、神はこれを見るだけでなく、手を加えることができる。
 そうして、【ステイタス】に反映し、塗り替え、付け足し、能力を引き上げるのだ。



 デイドラ・ヴィオルデ

 Lv.1

 力:255G→317F 耐久:197H→240G 器用:212G→263 敏捷:311F→372 魔力:0→56I

 《魔法》
 【パーガトリウム・フレイム】
  ・火属性付与魔法。
  ・接触物類焼。
  ・炎は発動間不滅。
  ・詠唱式【(あがな)うことも(ゆる)されぬ永刧(えいごう)たる(とが)とともに、不滅なる浄罪の炎に身を焼かれ、灰燼に帰せ】
 【】
 【】

 《スキル》
 【怨讐一途(ドミナス・フレーゼ)
  ・早熟する。
  ・憎怨(おもい)が続く限り効果持続。
  ・憎怨の丈による効果向上。



 ここで、【ステイタス】の簡単な説明をさせてもらうと、『力』『耐久』『器用』『敏捷』『魔力』の五つの基本アビリティが存在し、S、A、B、C、D、E、F、G、H、Iの十段階で能力のおよその値が示され、この値が高ければ高いほど強化される。
 英字の隣の数字は熟練度で、0〜99がI、100〜199がHという要領で評価され、最大は999。
 そして、Lv.は最重要事項で、これが一つ上がるだけで基本アビリティ補正を遥かに越える強化がなされる。
 次に、『魔法』は形勢を逆転させしうる切り札で、二種類使えるだけで仲間うちで引っ張りだこにされるほど貴重なものである。
 スロットは眷族になったときから存在し、スロットの数だけ魔法を身につけらるのだが、スロットの発現し得る数は最高で三つである。
 最後に『スキル』は、【ステイタス】とは別に、一定条件の特殊効果や作用を肉体にもたらす能力である。
 これはスキルとは異なり、無限に発現する。

 「なっ…………」

 更新した【ステイタス】を見てテュールは言葉を失った。
 能力値が初めのうちでも一度で10上がることがないにも(かか)わらず、デイドラが平均で40も上がっていることは異常事態であるのだが、テュールにとってはもう日常の出来事と化していて、驚きには値しない。
 『スキル』もオラリオに二つとない『レアスキル』であるが、デイドラが自分の眷族となったときから存在し、それもまた日常の風景である。
 驚くテュールの視線の先にあるのは文字で埋まっている一つの《魔法》のスロットだった。
 魔法の発現には知識教養の【経験値】が関わっていて、勉学や読書などの教養を深めることを、ダンジョンに一日を費やしているデイドラがしているはずも、できるはずもなかった。

 「彼奴(あやつ)かっ!」

 驚愕し思考が乱れていたものの、それはすぐにこ
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