第四十話【sts編】
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方の親戚に会ったことはある?」
「……一人だけ」
「御神美沙斗さん?」
「はい」
「「御神…」」
「他の親戚の人たちがどうしているか聞いたことある?」
「わたしが生まれる前に爆弾テロで一族全員死んだって、生き残ったのはお父さんとお兄ちゃん、お姉ちゃん、叔母さんだけだって」
「最後の質問。なのはさんは御神蒼と不破穹と言う名前を聞いたことは?」
「…ありません」
さて、簡単な質問だったけど十分な確証が持てた。
俺は推察から纏めた自分の意見を発する。
「おそらくパラレルワールドと言う奴だと思う」
「「「「パラレルワールド?」」」」
「どういう事?お兄ちゃん」
「つまりここに居るなのはさんはなのはの未来の姿ではなく別の世界の違う可能性のなのはとフェイトだと言うことだよ」
「うん?」
「ここは俺達にとってはもしもの世界。俺やソラが生まれなかった世界の未来、もしくは出会わなかった、か?」
チンプンカンプンな様子のなのは。
どちらかと言えば正史かもしれない。
「まあ、二人が別人だって言う話」
「うにゃー、よくわからない」
「分からなくてもいいよ。そちらの方々は理解しました?」
「一応な、そういうSF小説は読んだ事はあるしな。ただ、そういった事象を確認した事があるかと言われればNOや」
「そうですか。まあ、そんなことはどうでも良いんです。そんな事よりも切羽詰った問題がありますから」
「どんな問題や?」
「突発的な事故だったために帰る手段が無いと言うことです」
「……なるほど、確かにそれは問題や」
「更に言えば保護者も居ない収入すら無い身としてはこの世界でも生きていくのが難しいという事ですね」
「…ああ、そうやね」
さて、どうしたもんかね。
「さて、俺達について大体の事情を理解した上で聞きますが、俺達はこれからどうなるんでしょう?故意で有った訳ではありませんが不法入国してしまったわけで」
「その事やけどな。次元漂流者なら元の世界に送り届けてあげる事も可能や。ただ…パラレルワールドとなると…」
「送り届けられても俺達に頼る伝は無いってわけですね」
この世界の技術でも帰れる手段がない。
それを確認して俺はソラ達に念話を送る。
【どうする?地球には帰れるらしいけどそこは俺達が居た地球ではない。と言うことは地球に戻っても生活する術が無い。最悪孤児院ってなるね】
【ママ達は?】
【母さんは恐らくテロで亡くなってる。士郎さんや桃子さんは居るだろうけど…別人だよ】
【そっか】
【アオはどうしたら良いと思っているの?】
ソラが問いかける。
【様子を伺
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