第四十話【sts編】
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は基本的に頭部の防具だけはヘルメット型ではなく、目元だけを隠すバイザー型で、防御力は劣るが、戦闘時の視野確保をするためにあえてそちらを採用している。
ヘルメット型だとどうしても背後からの攻撃への目視がその重量とヘルメットそのものに阻害されて一瞬遅れてしまう。
それは高速戦闘を行う場合致命傷になる事もある。
これを回避するためのバイザーだったのだが、視線の動きで敵に手の内を読ませない効果も期待できるし、まあ、俺とソラはその眼の存在の秘匿に使っているのだが。
しかし、その意匠をなのはとフェイトが気に入って自身のバリアジャケットにも同様にセットされている。
「あ、はい」
なのはとフェイトが了承したと、自身のデバイスがバリアジャケットを解除する。
「「えーーーーーーー!?」」
「?」
「な、なのは?」
「はい?」
「フェイトちゃん?」
「はい」
「なのは…なの?」
「そうですけど?」
「フェイトちゃんだよね?」
「はい」
「な、なのは」
と、フェイトさんは自分の隣りにいる栗色の髪の女性に向って話しかけるが。
「何ですか?」
と、応えたのはこちらのなのは。
「ふぇ、フェイトちゃん…あれってどう見ても小さい時のわたしだよね」
「うん。見間違えるわけ無いよ!私が最初に出会った頃のなのはにそっくりだよ。それにあっちは…」
「フェイトちゃんのちっちゃな頃にそっくりだよ」
さて、カオスになった状況に収拾が着かなくなっていた俺達は、他の隊員の手引きで迎えに来たヘリコプターに乗り込み機動六課隊舎の隊長室へと案内された。
一応そのヘリコプターの中でこの世界が地球ではなく、ミッドチルダのクラナガンと言う首都の近郊であると言う情報は得られた。
異世界だがあのままあの空間で漂流するよりはマシだろう。
その間未来のフェイトさんと茶髪の女性は混乱のきわみで放心状態であったためこちらに質問する機会を得られないまま隊舎の応接室へと移動した。
勧められるままソファに座る。
その対面に隊長であるはやてさん、その両隣にフェイトさん達が座る。
そして入り口を封鎖するようにピンクの髪をポニーテルで纏めた女性、後でシグナムという名前を聞いた。
「さて、こんな所まで呼び寄せてしまってごめんな。私は八神はやていいます。先ずは名前を教えてもらってもええか?」
「御神蒼」
「高町なのはです」
「不破穹」
「御神フェイトです」
「やっぱりあなた達はなのはちゃんとフェイトちゃんて言うんやね」
「さっきから何なんですか?わたしの名前がどうかしましたか?」
「いや、あんな。こっちのお姉さんの名前もなの
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