迷宮の楽園
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ッドリー・ホーネット。
その数、十匹。
先程よりも少ないが、よく考えてみると、この辺に計二十二匹のデッドリー・ホーネットがいたことになるのか……
蜂蜜でも作っているなら、可愛げもあるのにな、と冗談みたいなことを考えながら前に出る。
右手には長槍【破魔の紅薔薇】、左手には短槍【アレルヤ】
紅色と銀色の槍を構えた俺は寄ってきたデッドリー・ホーネットを迷わずに串刺しにする。
後は単純な作業だ。
間合いを生かし、突く、斬るを繰り返せば、紅と銀の光の円弧が刻まれる。
瞬く間にデッドリー・ホーネットの群れを全滅させた俺は先程と同じように血を振って落とし、【破魔の紅薔薇】を袋に、【アレルヤ】をパディさんに返した。
「……もう、何も驚きません……」
「っていってるところに悪いっすけど、式はあれの他に魔法も使えるっすよ」
「ええぇぇぇぇぇぇぇ!?!?」
「スウィード、煩ぇぞ」
またもや響いたスウィードの声に、チッ、と悪態をつくヒルさん。
あの反応、懐かしいなぁ、と一人でうんうんと頷いているハーチェスさん。
で、さりげなくハーチェスさんの腕に絡まり付いているリリアさん。
なんか、あの二人だけおかしい気がする。
「さぁ、それじゃ、リヴィアまで引き返すよ。 あと、歩きづらいよ、リリア」
リリアさんが離れると、俺達【バルドル・ファミリア】は直ぐに十八階層へと引き返す。
今日はあの階層の東の森で野宿する予定なのだ。
宿はかなりの金をとられるので、却下となっている。
ーーーーーーーーーー
「それじゃぁ、これから地上へ向かうよ」
あれから、俺達は無事に十八階層へと辿り着き、予定通りに東の森で野宿した。
料理はパディさん、てか準備云々も含めて、全てパディさんが嬉々としてやってくれたので、かなり楽だった。一家に一人、パディさんである。
途中、リリアさんがパディさんの料理を手伝おうとするのを全員で必死に止めて、お腹の危機を逃れたというエピソードもあったが、まぁ、他は何も問題なかった。
強いて言えば、リリアさんがハーチェスさんに夜這いをかけたことぐらいか?
いつものことなのでもう慣れているが
と
そんなこんなで、俺達の小遠征は二日目を迎え、これから地上へと戻るのだ。
ホームではバルドル様と懇意派閥である【ウィザル・ファミリア】の人達が留守番してくれている。
帰ったら【ウィザル・ファミリア】の面々にパディさんの料理をおごることになっているので、夜までには戻る予定だ。
あそこの団長はハーチェスさんと仲が良いし、明るい人なのでさぞかし楽しい夕食となるだろう。
布陣はLv3のリリアさん達を中心
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