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ダンジョンに転生者が来るのは間違っているだろうか
迷宮の楽園
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ことなのだ。
まぁあれだ。足元をみられるのだ。冒険者も命あっての物種であるため、結局は買うしかない。
そしてもう一つ。買い取り価格が安い。
ドロップアイテムや魔石の買い取りも出来るリヴィアの街だが、その価格は地上の半分以下。
頭が可笑しいのではないだろうかともはや笑いたくなるものだが、ここからしたに潜るファミリアにとっては、こうして買い取りをしてくれるだけでもありがたい。
魔石やドロップアイテムで重くなったバックパックを持ってここからしたに潜るのは効率が悪すぎる。
安いにしてもお金は貰えるし、荷物もなくなるため、ここは割りきるしかないのだ。



「あれ? でも、お金なんて持ってきていなかったような……」

「ここじゃ、物々交換か、証文を発行するのよ」

あれ?というスウィードの疑問に答えたのは、ハーチェスさんの隣にくっついているリリアさんだった。

「証文?」

「ええ。 冒険者の名前とファミリアのエンブレムから印影をとって、後で帰還した店の人が証文を持って所属派閥に請求にいくの」

「その逆に、買い取りの時は店が証文を発行して自派閥へ請求させるんだよ」

付け足すように加えたハーチェスさんは、ついには自身の腕に体を密着させだしたリリアさんのアプローチに困り顔。
あれで料理ができたら完璧なんだけどな


「へぇ〜、そうなんですか……」

ほへぇ、とした顔で辺りの店をキョロキョロするスウィード。
途中、パディさんから雲菓子(ハニークラウド)という十八階層で採れるひょうたんの形をして綿花のようにふわふわした漿果をもらい、そのあまりの甘さにリリアさんが顔を蕩けさせたり、魔石を売ったりして俺達【バルドル・ファミリア】はリヴィアの街を後にした。
目指すのは十八階層中央に生える中央樹、その根本の樹洞(あな)

「それじゃ、休憩はここまでだよ。 ここから先は、気を引きしめて。 それじゃ、いくよ! 」

迷いなく樹洞(あな)へと入っていくハーチェスさんに続く。
スウィードは緊張しているようで、少しだけ佇んでいたが、やがて覚悟を決めて身を投じる。
最後になった俺は一度十八階層の風景を目に写し、次には皆に続いて飛び込んだ。


ーーーーーーーーーー



「ハァッ!!」

『ギバァッ!?』

二十四階層。
目標としていた階層へたどり着くと、早速ホブゴブリンの群れと遭遇した。
ホブゴブリンは二M程の体躯を持ったゴブリンを大きくしたモンスターだ。
数は三匹だったため、ハーチェスさんとエイモンドさんの二人が片付ける。

十八階層を降りた俺達は、主軸メンバーをハーチェスさん、エイモンドさん、俺に変えてここまで進んできた。
ただ、全員が前衛であるため、ハーチェ
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