暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico24彼の居ない時間の中で・・・〜Sad days〜
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†††Sideはやて†††

「「――起立、礼!」」

「みんな、車には気を付けて帰ってくださいね」

日直の子が号令をかけて、「さようなら」わたしもクラスメイトのみんなも先生にお辞儀。先生が教室を出て行って、クラスメイトの子らも教室を出てく。扉から出てく前に、「はやてちゃん、元気出してね」とか、「ルシル君はきっと大丈夫だよ」とか、「困ったことがあったら何でも言ってね」って、わたしを元気づけてくれた。

「おおきにな、みんな」

わたしは笑顔を作ろうとしたんやけど、上手く出来ひんかった。するとクラスメイトの子らは、無理しないで、って気遣ってくれて、思い思いに教室を出てく。わたしも帰るために机に立てかけてあった松葉杖へと手を伸ばしたんやけど、「あ・・・」掴む前にコツンと指先が当たったことで松葉杖が倒れてもうた。

「しっかり、はやてさん」

「咲耶ちゃん・・・。おおきに」

わたしが通うてる病院の看護師、木花結さんの妹さんで、この4年2組のクラス委員長・咲耶ちゃんが松葉杖を拾てくれた。それを受け取って「よいしょ」っと椅子から立ち上がる。

「お辛いですわね。帰郷してすぐにルシルさんが交通事故に遭われるなんて・・・」

海鳴温泉でのシュヴァリエルらリンドヴルムとの一件から数日の今日は、9月1日。二学期の始業式や。そこで先生からクラスのみんなに、ルシル君が実家のあるノルウェーへ帰郷していて、そこで交通事故に遭うたって知らせた。
ルシル君のホンマの実家は第12管理世界フェティギアやけど、海鳴市に来たばかりの頃にルシル君はノルウェーの国籍を用意したから、そのままルシル君の出身国はノルウェーになってる。そうゆうわけで、親戚の処にルシル君が帰郷している時、交通事故に遭ったということになった。

(ルシル君・・・)

シュヴァリエルってゆう、とんでもなく強い人にルシル君は負けて、右腕を失ったうえ殺されかけた。ううん、実際に数分の間だけ死んでたんや。そやけどシャマルと、応援に来てくれたベッキー先輩のおかげでなんとか蘇生させることが出来た。そんで全てが終わった後、応援に来てくれた先輩たちが乗ってた次元航行艦シャノンからスカラボ経由で本局に緊急転送されて、スカラボの外で待機してた医務局員の人たちと一緒に医務局へと向かった。

・―・―・回想や・―・―・

手術室の前にある待合室で、わたしらチーム海鳴全員でルシル君の手術が終わるんをひたすら待つ。手術はシャマルやティファレト先生まで参加して行われてて、看護師の人たちが器材を手に忙しなく手術室を出たり入ったりする。それが余計に不安を呼ぶ。
手術が始まってどれだけ経ったやろ。手術室から医務官さんが出て来て、長椅子に座るわたしらのところへやって来たから、わたしは松葉杖を突いてすぐ
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