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駄目親父としっかり娘の珍道中
第77話 男のジェラシーは見苦しい
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たが、これでまたしても邪魔される事になってしまった。

「くそっ、あのガキ……そろそろ俺も切れそうだよぉ。見つけたらきついお仕置きしないと駄目かなぁこりゃ?」
「お仕置きってどんな事をするの?」

 声がしたのは丁度真下であった。見れば、岡田の乗っている飛行マシンの真下になのははへばりついていたのだ。
 その光景に驚愕した時には既に遅く、なのははエンジン部分に拳を叩きつけて中のエンジンを丸々一式抜き取っていた後であった。

「こいつ、どうやってそんな技を!?」
「さっきの結界を使ったんだよ。あれって手にも纏えるみたいだからこうすれば攻撃にも使えるんだよねぇ」

 にんまりと意地悪そうな笑みを浮かべて見せる。完全にしてやられてしまった。もうこの飛行マシンは長時間の飛行が行えなくなってしまったのだ。幸いな事に近くに元居た偽装船があったのでその瓦屋根の上に避難し事なきを得る事が出来た。そんな岡田と同じようになのはもまた偽装船の瓦屋根に上がり込む。

「やれやれ、可愛い顔して相当手癖が悪いねぇお嬢ちゃん」
「えっへん、これでもお父さんから色々と仕込まれたからね。手癖の悪さはお父さん譲りなんだよ」

 はっきり言ってそれを自慢して良いかは疑問に思えた。だが、今となってはそれはかなりはた迷惑な事と言える。何しろ、折角の餌やりを台無しにされてしまったのだから。
 そのせいか、岡田の腕の中で紅桜がのたうち回っているのが岡田には感じ取れた。
 そんな岡田の胸中など一切関知せず、なのはは両の腕を鳴らしていた。

「さぁ、悪いけどそんな物騒な物は壊させて貰うよ。そんなのがあっても迷惑なだけだしね」
「おやおや、この俺相手に素手で来るってのかい? 幾ら妙な術を使えるからってちょっと調子に乗ってるみたいだねぇ」
「残念でしたぁ。喧嘩の仕方も教わってるもん。私の喧嘩はお父さんと神楽ちゃん譲りだもんねぇだ!」

 あっかんべーしながらなのはは自信満々に答える。その自信の指し示す通りであった。なのはの喧嘩の仕方はまるで神楽の力強さと銀時のずる賢さの合作版と言える感じであった。
 襲い来る攻撃がどれもこれも岡田の嫌な方から飛んでくるのだ。
 刃で防いだかと思えば見当違いの方向から拳が飛んでくるし、反対に攻勢に回れば例の妙な結界により阻まれ、そしてカウンターの要領で結界を纏った打撃を繰り出される。しかもその一撃がかなり重い。
 とても子供の一撃とは思えない威力を誇っていた。食らう度に骨の髄に響く感じだった。

「つくづく嫌なガキだ。まさか丸腰相手に此処まで苦戦するなんざぁ、長い間人斬りをやってきたがあんたが初めてだよ」
「子供だからってバカにしないでよね。おじさんみたいな相手の喧嘩ならたくさんやってきたんだから!」
「喧嘩ねぇ……そ
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