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転生とらぶる
マブラヴ
0999話
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面々の表情は特に変わらない。
 まぁ、ホワイトスターを襲った主戦力だしな。そんな風になるのも当然だろう。

「ただ、オーガは純粋な膂力という意味ではかなり高いから、その辺の解析が済めば量産型Wに対して技術的な応用が出来ると思うわ。残念だったのは、以前捕らえた魔法使いが誰もいない事かしら。……まぁ、その辺に関してはハイエルフやダークエルフがいるから、それ程大きなダメージって訳でもないんだけど」

 エルベ藩王国に捕虜を譲渡した時、当然幾ばくかの魔法使いは魔法を研究する為にこっちに残った。
 だがレモンが言う通りハイエルフやダークエルフがこっちの傘下に入った事もあり、帝国との戦争終結後には、これまで魔法の研究に協力してきたと貢献を認め、解放したのだ。
 ……中にはホワイトスターでの生活が気に入り、是非残りたいと言ってきた奴もいたが、問答無用で全員解放となった。……この場合は追放か?

「技術班からは大体そんなところね。詳しい説明とかに関しては、また何か分かったら報告させて貰うわ」

 そう告げてレモンが座ると、映像モニタに映し出されていた門跡地の映像も消される。
 そして周囲のざわめく中、次に前に出たのはエザリアだった。

「政治班からの報告よ。まず門が崩壊する時に向こうに取り残された人はいないわ。まぁ、例のネギま世界の人は向こうに残ったままだけど」

 チラリ、と視線を向けられたのは近右衛門だが、フォフォフォと笑って誤魔化す。
 相変わらずの狸だ。
 ただ、自分のところの人員が向こうの貴族に婿養子として迎え入れられたのだから、色々と画策はしていたんだろうが……それも全てパーになった形だろう。

「それで、門世界から得た資源だけど……24時間体制で採掘し、精錬し、ホワイトスターに運び込むというのをやってたから、備蓄的にはかなり……いえ、これは正確な表現じゃないわね。マブラヴ世界に安く譲渡する分も含めて、10年以上の余裕はあるわね。もっとも、全部が全部マブラヴ世界に行く訳じゃないけど」

 向こうで得た資源に関しては、当然異世界間連合軍での賠償という形なので、俺たち以外にもある程度の所有権はある。ただ、あまり欲張ってもしょうがないという事で程々にという形になっているが。
 にしても、10年分か。俺が予想していたよりも結構多いな。

「それと、人材ね。ハイエルフとダークエルフは結局全員がホワイトスターへの移住を希望したわ。そういう面で見れば、収支的にはプラスでしょうね。……もっとも、ホワイトスターに来ないで去って行った人もいるけど」

 そう告げるエザリアの視線が向けられているのは、ムラタだ。
 そう、門世界で常にムラタと行動を共にしていたロゥリィは結局向こうの世界に残る事を決断した。
 亜神としての本懐があ
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