暁 〜小説投稿サイト〜
インフィニット・ストラトスGM〜天空を駆ける銀狼〜
第一章
デートといえるか危うい物
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くらいは持てないとね?」

そう言って、私にウィンクするシャルルに何故か背筋に寒気が走る。打って変わって、苦笑いを浮かべる私。

「そう……ですね………」

(シャルロット・デュノア。抜け目のない奴……)

???

「それで今から何処へ行くのですか?」

「うーん、どこ行こう?」

顎に右手を添えて、考えるシャルル。それを見て、ため息をつく私は

「買い物に行くんじゃないんですか?」

「あっ、うん。そうだね、買い物に付き合ってもらうんだった」

そのいかにも忘れてましたという口調に少しとは言わずイラっとする私は知らぬうちに横を歩くシャルルを睨んでいたらしい。シャルルは私を見て、愛想笑いを浮かべる。

「…………」

「そんなに睨まないでよ。優里」

「睨んでなどいません」

急に早足で歩き出した私を小走りで追いかけるシャルル。

???

「沢山買いましたね」

「うん!」

私は両手に持っている荷物を眺めると満足そうなシャルルに

「シャルル……その、私……お腹空いたんですが……」

時計を見るシャルルは驚いた顔になった。

「もう、こんな時間なんだね。何処か寄ってご飯食べようか?」

「はい。シャルルのおごりで」

「そんなわけないでしょ」

ガクッ。
さりげなく言ったつもりなんだけど、思っていた以上にシャルルは耳が良かったらしい。

???

「あら、そこにいらっしゃるのは那珂様ではありませんの?」

「……」

オムライスを口に含みながら、その声がする方の逆に顔をゆっくり動かす優里を僕は不思議そうに見ると、その声がした方から栗色の長い髪をフワフワとしたカールさせた いかにもお嬢様といった風の少女が歩いてきた。僕達が座っている所に歩いてくると優里を見て目をキラキラさせる。

「あっ!やっぱり、那珂様ですわ。こんな所で出会えるなんてやはりワタクシたちは赤い糸で繋がれたんですのね」

「……」

モグモグと声をかけられているのにオムライスを食べ進める優里の顔がだんだん青白くなるのを見て、僕は直感的にこの少女と優里の間に何かがあると悟った。しかし、こんなに話しかけられているのに見事なスルーとは優里も相当酷い人なのかもしれない。

「もしかして、照れているのですの?もう……」

「照れるわけないでしょう!!」

頬を赤らめ、不穏な事を言う少女に思わずツッコミを入れてしまった優里はこの世の終わりといった顔をしていた。その横を見ると打って変わってニコニコキラキラと乙女オーラ全開で、いつの間にか優里の隣に座って注文していた。注文を待つ間、優里の腕に自分の腕を絡めたりと凄く幸せそうだった。

「………なんで、ののさんがここに
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