4部分:第四章
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人種差別主義者です」
「どうしてそれで黒人を守るのでしょうか」
「絶対に有り得ません」
こうアイゼンハワーにだ。ウォーレンのことを言いだ。
そのうえでだ。こうも言うのだった。
「あいつは解任すべきです」
「あいつの過去が何をするか雄弁に物語っています」
「あれ以上の証拠はありません」
「このままでは大統領の政策が」
かつて軍にいた頃黒人の兵士を同じ合衆国市民だとして認めたアイゼンハワーの過去、そして黒人の権利を保障しようとする彼の現在、そうしたものがもたらす彼の未来にもだ。どうかというのだ。
しかしだ。アイゼンハワーはというと。
微笑み、その百万ドルの微笑みを今も浮かべて言うのだった。
「いや、私はだ」
「あくまで、ですか」
「あいつをですか」
「あのままの役職に留めておきますか」
「最高裁判所の長官に」
「そうする」
まさにだ。あくまでだという口調での返事だった。
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