第二十二話 大庭少佐!作者はスキーで骨折しかけた経験あり!!その六
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「本当にあの二人は」
「何ていうか」
「下衆ね」
「ドスケベに加えて」
「何よ、夜這いって」
「何考えてるのよ」
軽蔑している目での言葉だった。
「本当にね」
「最低」
「ああしたところがないとね」
「付き合ってあげてもいいのに」
こうしたことも言うのだった。
「親切なことは親切だし」
「フォローもしてくれるし、クラスメイトがミスしたら」
「正義感もあるし」
「気前もいいしね」
「テストのこととか教えてもくれて」
「忘れものあったら貸してもくれるし」
二人の美点である、いいところもあるのだ。
「気のいいところはあるのよね」
「確かに下衆でドスケベでせこいけど」
「ついでに言うとお金に汚いけどね」
「そういう数々の短所ないとね」
「いいんだけれど」
「っていうか俺達どんだけ短所多いんだよ」
「黙って聞いてたら滅茶苦茶多いじゃねえか」
二人は女の子達の言葉を聞いて彼等の中で話をした。
「ったくよ、そんなの小さなことだろ」
「気にするなよ」
「人生酒と女だろ」
「それと金な」
こうしたことを言いつつ修学旅行を楽しむ二人だった、長野県はいいところである。
だがその修学旅行から帰るとだ、すぐに二人は悪田部のところに強制連行された。その強制連行された時はというと。
「おい、下校中だぞ」
「いきなりかよ」
メンインブラックに囲まれての反論だ。
「これから本屋行ってエロ本チェックしに行くんだぜ」
「それ位待ってくれよ」
「あとビデオもチェックするんだよ」
「男子高校生の掛け替えのない時間だぞ」
「流石にトイレ中に来くれないのはいいけれどな」
「折角エロ本物色し行くってのに」
その男子校格子柄にとって掛け替えのない時間を過ごすからだというのだ。
「ちょっと待ってくれよ」
「今日は金髪の白人姉ちゃんのをチェックするんだからな」
「じゃあまたな」
「後にしてくれよ」
しかしここではいそうですかで終わる作品ではない、それでだ。
二人は睡眠ガスを浴びせられて悪田部の事務所まで強制連行された、メンインブラックは今回も周囲には撮影と言って終わらせた。
それでだ、二人は悪田部の事務所で悪態をつくのだった。
「全く、何なんですか」
「俺達芸術鑑賞しようとしてたんですよ」
「それでいきなり事務所って」
「嫌な展開ですね」
「この作品は主人公に嫌がらせをする作品だ」
悪田部はその二人にこう告げた。
「つまり君達にだ」
「ああ、そうですか」
「だから俺達の洋モノ鑑賞の邪魔したんですか」
「ブロンド白人姉ちゃんのヌード鑑賞しようって思ったのに」
「それは寸前で、ですか」
二人の守備範囲は広い、人種なぞにはこだわらないのだ。
「ちぇっ、ですね」
「じゃ
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