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過去、現在、そして未来
1部分:第一章
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「カルフォルニア州知事になってもしたな」
「日系人を絶対に、あらゆる手段を用いてもカルフォルニアに帰さないと言った」
「日系人が行動を起こさないことが日系人達が日本と関わりのある証拠だとも言ったな」
「その根拠は何だね?」
 彼等はまさにだ。犯罪者への糾弾を行っていた。
 ウォーレンはその糾弾に対して俯きだ。何も言わない。だが彼等はそのウォーレンに一切容赦はしなかった。
「日系人だから。彼等が当時敵国だった日本にルーツがあるからかね?」
「それ故に彼等が合衆国を攻撃すると決めつけたのかね?」
「証拠も一切ないままそうしたのか」
「これが法律家のすることか」
「君はクランと同じだな」
 クー=クラックス=クランの記憶はまだ新しかった。白人至上主義に基く人種差別を推進する組織だ。
 その彼等とウォーレンは同じだと言いだ。さらにだった。
「では君の過去の発言を取り上げさせてもらう」
「日系アメリカ人は合衆国の価値観や伝統になじもうとしない」
「受け入れようともしない」
 まずは彼の過去のこの発言を取り出したのだ。

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