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スレンダーマン?がダンジョンに潜るのは間違っているだろうか
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私が特殊であることに気がついたのは小学校高学年のころでした。
切欠は祭りの日に友人とはぐれた時のことです。少し遠くの人ごみの中を歩く友を見つけたとき、追いつかなきゃと考えたときには友の目の前に移動してました。その時はなにが起きたか全く理解できなかったのですが、似たような現象が何回か起こったことで、これは私だけが持っている超能力であると理解しました。
その時読んでた漫画の内容の影響で超能力者は解体されるものと思い込み、誰にも言い出せなかったことは今でも覚えています。
時は流れ思春期には能力を悪用し、地元の
頂点
(
トップ
)
を目指したこともありましたが、超能力を持つ人たちは世間には少なからず存在していたようで、能力を悪用する人を懲らしめる
秘密組織
(
こうてききかん
)
によってボコボコにされた挙句、次は無いぞと念入りに釘を刺されたのはいい思い出です。
そんな私も二十歳を過ぎればただの人。社会の一歯車として営業職に就職し、アニメやゲームを癒しとして日々身を削っていました。喧嘩に明け暮れていた青春時代のような刺激は少ないテンプレートのような日常でしたがそれなりに楽しくやっていました。
そんな日常の中で、あの日が運命の分かれ道だったのでしょう。いつもの通勤路、その日は記録的な大雨の日だったんですけどね。ちょうど通り道に川があるんですよ。誰でも入れるような土手の広いやつ。そこを通りかかったときにですね、見てしまったんですよ。子供、それも結構やんちゃそうな奴が流されていくのをね。それを見たとたん私はすぐに助けに行きましたよ。いやぁ、途中まではよかったんですよ?人助けをする俺かっけぇ!みたいなことを考えながらね、幸い体力には自信があったものですから、岸まではどうにかたどり着けたんです。子供を丁度土手の上に投げ上げた時に一息ついたんですよ。その一瞬が私の命を奪ったんでしょうね。どうやらその時に川の上流にある堤防が決壊したようでして、コンクリ片やら丸太やらが混じった鉄砲水に流されてしまったんですよ。
「で、目が覚めたらあなたに拾われていたわけですよ、神様。」
長身痩躯の坊主男、ヤスはベッドに腰掛けながら身の上を語った。
「ふむ・・・」
それに相対するは椅子に腰掛けた黒い短髪の中性的な美少女だ。これまた長身で、かなり落ち着いた雰囲気だが片足がない。
「君はどうやらこの世界の住人ではなかったようだね。オラリオという地名を知らないだろう?」
「はい。そんなとこは今までに聞いたこともありませんし、地図やら何やらで見たことさえありません。」
「そうか・・・」
沈黙が流れる。私の目の前の神様、ヒルコ様は何かを考えているようだ。
しばらくの静寂の後、ヒルコ様がぽつりと口を開く。
「さて、君をどうしようか?私もつい最近下界(こ
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