第三十九話
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…エルなんとかって聞いたような」
「エルグラントだよ、なのは。エルグラント・スクライア」
フェイトが訂正する。どうやらフェイトと一緒にアースラ滞在中にちょくちょく出てたのは医務室に通うためか。
っていうか!ユーノじゃない!?
「そ、そうなんだ。…それで?怪我とかは大丈夫だったのか?」
「怪我は大丈夫そうだったの。ただ、記憶に混乱が見られるって言ってた」
記憶に混乱か…原因は幾つか思い浮かぶな。魔力ダメージの後遺症。ジュエルシードの融合による弊害。後は酸欠による脳細胞の壊死とか。
そんな状態でどうやって個人情報の特定出来たかと言うと、その首に掛けられていたデバイスに聞いたらしい。
うーむ。
ユーノの代わりに居たエルグラントと言うイタチ。
こいつはもしかして転生者か?
スクライア一族に転生して、ユーノと同年代。
原作介入がしたかったら俺ならユーノを押しのけてユーノポジションを得るな。
まあ、記憶が混乱しているそうだし、もう会う事も無いだろうから実際の所は解らないのだけれども。
もしこいつが闇の書事件でしゃしゃり出てきたら転生者確定か。
それはもう少し経たないと分らない事。
今はどうも出来ないか。
しかし、闇の書をどうするか…
この際自身のエゴ全開で闇の書の時間を巻き戻してしまえば面倒が無くていい。
その際なのは達との友達フラグなどがすべて折られてしまうが、世界崩壊よりはましか?
ジュエルシードと違い、今度は受身ではなくて攻めていける選択肢が存在する。
闇の書機動は確か6月始め。
まだ時間はある。
俺は考えを放棄して久しぶりの我が家えと向かった。
それから数週間。
フェイトの戸籍の作成や聖祥大学付属小学校への転入と慌ただしい日々が過ぎるとようやく騒がしかった日々も落ち着きを取り戻した。
そんなある日の早朝。
俺達は海鳴の沖合いで修行と言う名のレジャーを堪能している。
「ヒット!」
グッとしなるロッド。
グググっと勢い良く海中へと走る魚を、負けじとロッドを構え、リールを巻く。
フックが外れないように慎重に巻き上がる。
「フィッシュ!」
終に海面へと現れた青物。
少し時期は早いかもしれないがイナダ(ブリの幼名)のシーズンが到来している海鳴の沖合い。
「アオ、また釣れた…っきゃあっ!?」
ドボン
盛大な水しぶきを上げながら水中に沈んでいくフェイト。
今日はまだ日は昇りきってないが、波も穏やかで少し気温が高い日。俺達は水面歩行の行をおこないつつ、ついでに沖合いでルアーフィッシング。
念の修行を始めたばかりのフェイトは竿は持たずに修行に集中
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